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2009年10月 3日 (土)

但馬山内城跡(兵庫県朝来市)

城跡は朝来市和田山町山内にあって、集落の川を挟んだ南側にある、ほぼ単独で聳える形の急峻な低山山上に位置している。付近は城ノ根(ジョウノネ)とも呼ばれている事からも、付近で城跡を訪ねれば年配の方はほとんど御存知である様にも感じられたが、無名に限りなく近いこの山城は、上った事は一度も無い様な、話題にも取り上げられない山城の様にも思われるのである。当時においては竹田城主太田垣氏の傘下にあった、足羽氏の居城が伝わっているだけであるが、これから先は存在すら忘れ去られていく山城の一つになる可能性は大である様にも感じられた。

城跡へは先にリポート掲載を終えた物部城を起点とすれば分かり易いが、国道312号の「伊由市場」交差点を逆の東側(526号)に進路を取って山内地区を目指せばよい。少し走れば直ぐにでも進行方向右手に見えてくる、道路沿いの険峻な山がそれであり、確認は容易く出来るとは思われる。ルート図あるいは概念図に示した様に、城跡へ通じる入山口は現在この一箇所だけだと思われるので、道路側から走りながら注意して窺う必要はあるだろう(画像に示したが、分かり易い位置にある)。フェンスを開閉すればそのまま山道から向えばよいが、途中から無数に連なる屋敷跡地(近世のものだろう)を横切って、急斜面を直登すれば入山口から山上までは20分内で到達出来る筈である。この山道は更に城跡の南東側へ回り込む形で繋がっており、南斜面からでも上れそうにも思えたが確証は無い。

1route_2 登城ルート

4_1 城跡遠望

6 入山口への進入路

3ya 城跡概念図

13_horikiri_1 北尾根の堀切

15_shukaku_1 主郭内

16_shukaku_dorui 主郭土塁

22_tatebori 縦堀

現状(九月)城跡は、かつて植林地であった道路側斜面が、伐採によってむき出しになっているので、主郭に佇めば集落全域がほぼ見渡せる状態でもあり、山上郭においても木々が少ない為に、少ない遺構ではあるがほぼ判別確認可能な状態にある。概念図に示したまでが明確に判別可能な遺構群であるが、城跡の見所は主郭内に唯一遺された土塁、北側の尾根を断つ堀切、土塁は挙げられるが、他は縦堀地形が目に留まっただけでもあり、多少見応えに欠ける様には感じられた。道路側の崖状急斜面は低い草木に覆われており、外見からの視認は困難、更に滑り易く危険な状態にあったので踏破は断念せざるを得なかったが、何の期待もせず予備知識もなく訪れた事もあってか、充分満足感に浸ることは出来た。個人的には山城を上ってみて、険峻さを体感する事が出来ればそれだけで山城としてはまずは合格点なのである。もちろん更に見応えのある遺構があれば、尚更言うに越した事は無いのだが、、。

城跡を評価すれば、見応えのある遺構が目に留まらなかった事からも、とてもお薦めとは言い難いが、年々山上から下界を見通せる山城が少なくなっている事を思えば、貴重な城跡と言えるのかも知れない。こんな無名に近い山城でも、但馬地方の山城に興味を持たれていた方にとっては、よりタイムリーな現況報告となったものと思いたい。

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