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2009年10月11日 (日)

新保山城(福井県小浜市)

城跡は小浜市新保にあって、先にリポート掲載を終えた竹長城からみれば北東側に聳える山の山上に位置しており、竹長城側からも城山は直ぐ確認出来る筈である。当時、後瀬山城を本城とした若狭守護武田氏一族の支城でもあるが、織田軍による越前侵攻によって、朝倉氏と同様に滅亡への道を辿った。別名霞美ヶ城とも呼ばれている。

城跡へは竹長城を起点にすれば分かり易いが、ルート図の如く赤線を辿れば数分で現地には辿り着けるが、車は登山口手前の墓地付近に路駐スペースは充分あるので、駐車に気を使う必要はないとは思われる。ここから集落に向いて数10m先にある、画像に示した住宅地手前から左手に山に入る道があり、少し入れば右手側斜面を登って行けばよい。その付近には低い土塁で囲まれた広い削平地も直ぐ目に留まるが、これが当時の居館跡なのかどうかは確信は持てずにいる(標識が無い)。そこからいよいよ踏み跡程度の倒木の多い急峻山道を上ることになるが、城域と察せられる広い尾根上削平地に到達するまでは20分程度は要す、そこからは右手側に一旦下って(自然堀切地形まで)上る形となるが、更に山上主郭まで到達するには20分程度は要す事になる。それほど険峻な山城であり、南北に城域が広い城跡なのである。

1route 登城ルート

6_tozanguti_e 登山口

8_yakata_2 居館跡か(土塁跡)

3si 城跡概念図

現状(九月)城跡はこの時期にも拘らず郭移動もし易く、山城としては非常に見学し易い良い状態にあり、全ての枝尾根まで踏破した訳ではないが、山上における遺構は全て判別確認出来る状況でもある。恐らく四季を問わずこの状態は自然保持されているとも思われ、冬季訪問においては更に見学し易いことは予測が付く。この山城を語り出せば限がないとも思われるので、見たままをアバウトにリポートさせて頂くが、自作概念図を見て頂ければ分かり易いとは思われるが、急峻極まりない地形をそのまま縄張りとして取り込み、南北にほぼ直線的(本郭群だけでも200m前後ある)に郭を配した非常にシンプルな形態であり、山上は六本の縦堀に繋がる堀切で分断守備されている。山上本郭群は三郭の大規模な郭で形成されており、その一部には土塁も櫓台らしき土塁壇も備わっており、何れを主郭としても可笑しくはない構造でもある。

16_nantan_horikiri 17_horikiri_1 南端の堀切(縦堀へ)見所

28_shukaku_minami_heki 南主郭切岸

29_minami_shukaku_1 南主郭内

34_kitashukaku_heki 北主郭切岸

36_higasi_dorui_ato 主郭土塁見所

38_daihorikiri_2 大堀切見所

42_demaru_kita_dorui_1 北出郭より土塁見所

46_horikiri_heki 北堀切見所

この城跡の最大の見所でもあり見応えのある遺構は、先に触れた六本の縦堀に繋がる堀切(薬研堀を含む)に尽きとも思われるが、その切岸高低差は10m以上はあろうかとも思われ、正に当時をそのまま再現したかの様な圧巻とも呼べるものである。山上に到達するまでに急斜面との戦いは40分以上も続き、相当体力は消耗させられるが、山上に横たわる堀切群を目の当たりにすれば、その疲れは一掃される様にも感じられる。それほど状態も良く目を楽しませてくれる遺構群なのである。尚、地形からも北西側あるいは南東側の枝尾根にも郭の展開は予想されたが今回は未踏、概念図に示したものより城域は相当はみ出ている様には感じられた。個人的には既に再訪も果たしたが、此方より更に険峻でもある後瀬山城も山城としての魅力には満ち溢れているが、単純に現存する遺構の醍醐味、あるいは見応えだけを採り上げれば、インパクトのある堀切が多用されているこの山城の方が若干勝っているようには感じられたのである。 正に推奨に値する、是非お薦め出来る山城の一つである。

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