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2009年10月18日 (日)

寺木城(兵庫県朝来市)

城跡は朝来市和田山町宮にあって、ルート図に示した様に黒田城(規模が小さいので支城の可能性もある)とはほぼ隣接しているが、先にリポート掲載を終えた仮名「東和田城」、あるいは他の一部の東河地区の城跡と同様に城跡呼称が未だはっきりとは判明していない。この城跡に関しては現状ある程度呼称の見当は付いてはいるのだが、今回は敢えて明確になるまでは黒田城を本城とした場合の仮名「黒田西城」としてリポートさせて頂く事になった(判明次第報告の予定)。

2010年5月 寺木城跡と判明しました

城跡へは先にリポート掲載を終えた久田和城あるいは黒田城を起点すれば非常に分かり易い位置にあり、城跡進入口もルート図及び概念図を参考にすれば道路沿いの分かり易い場所にあるので、旧神社参拝道を利用すれば難なく到達出来る(5分内)とは思われる。

1_1 登城ルート

6 進入口

3a 城跡概念図

14_kirikisi 19 圧倒される切岸見所

22_gedan1_heki_1 帯郭

27_shukaku 主郭内

32_horikiri_1 堀切見所

現状(九月)城跡は神社敷地(現在は社殿だけ)となっている事からも、ある程度整備されているので、城跡を形成する残存遺構は少ないながらも、全て判別可能な良い状態にはある。ただ神社敷地となれば近年において多少の造成地形改変はあったものと解釈しても良さそうには思われるが、見る限りは小規模でもあり、当時の郭跡地をそのまま転用したものの様には見受けられた。最高所に櫓台(主郭)が備わり、居館跡とも思われる広い郭跡の二郭で形成されたこの城跡はコンパクトで砦規模ではあるが、主郭背後には縦堀に繋がる堀切、それを取り巻く帯郭、更に状態の良い切岸は未だ健在でもあり、下から見上げれば主郭までは20m近い高低差を誇る切岸は、正に圧巻とも言える様相を呈している。他に際立った遺構が少ない事を思えば、木々にも邪魔されず全体像が窺える、この凄い切岸が見学の全てである様には感じられるのである(画像に注目)。単純に遺構の見応えだけを問われれば、この城跡に遺る切岸は恐らく東河地区の城跡の中では、ナンバーワンと言っても差支えなさそうには思えた。

個人的には東河川沿いに点在する城塞群は、この城跡を含めて合計七城は踏破した計算にはなったが、東河七城がどれに匹敵するものかは現状はっきりとは分からずじまいに終わってしまった(地元の城跡に詳しい方でも分からず)。何れの城跡もコンパクトにまとまったものであり、縄張りプランにおいても特筆に値する城跡は窺われなかったが、中でもこの宮地区に多くの城跡が集中している事を思えば、当然上道氏はここを領土支配における中心部、あるいは防備としても最終的な要としていたものとも察せられるが、大規模な城跡を一つ構えるより、小規模な砦を多く構える事の方が領土支配においては、より機能的で効果的であったのかも分からない。ただ個人的に感じられたのは、現地で地元の方に訪ね所在は確認したものの、黒田城(本城)があの程度(砦規模)の城跡で終わるはずは無いとも思えるのである、既に今まで踏破した東河川沿いの城塞群からも窺える様に、ひょっとすれば丹波の黒井城塞群には及ばずとも、それに匹敵するぐらいの城塞群にも思えるのである(本来の中枢を成す本城を見落としていた可能性もある)。

どうしてもまだ煮え切らない部分もあるので、これからも東河城塞群は現地で知り合った方との共闘作戦で、城跡呼称と所在地がある程度明確になるまでは追求して行くつもりではあるが、まだまだ時間は要すとも思われる事から、興味のある方にはしばらくの間ご猶予を頂きたいと思う。尚、ルート図には示したが、これも出城とも見受けられる山城が、黒田城の東側に二城(一城は既にリポート掲載済)確認されたので概念図と共に画像を載せたが、興味のある方は上り易い参拝登山道が山上まで(5分程度)は通じているので、東河地区の山城巡りの一環として、是非ついでに覗いて頂きたいと思うのである。

2010年5月 白井城跡と判明しました

Higasijyou 城跡概念図

Higasijyou_1 進入路

Higasijyou_3 山上主郭

Higasijyou_2 東堀切

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