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2009年9月23日 (水)

瀬加山城跡(兵庫県神崎郡)

この山城は急峻な丘陵の山上に築かれた主郭と副郭のほぼ主要二郭で形成される小規模なものであるが、この城跡の見応えあるいは醍醐味となるのは空堀(堀切)群に尽きると言っても良いものであり、主郭の南北尾根を断つ空堀(堀切は縦堀に繋がる)、主郭東壁側に数10条連続して刻まれた畝状縦堀群は、この小規模な山城にはとても似つかわしくなく、険峻な山容と相俟って素晴らしい防備を誇っているものの様に感じられた。ただしこの畝状縦堀群は長年の堆積物及び風化などによって相当深さは失われているので、よく眼を凝らして窺う必要がある様には感じられたが、、、、個人的にも現状城史に関しての情報も皆無に近い為に何の期待せずに訪れたのだが、かつては神社でありながらも遺構はほとんど破壊を免れており、ほぼ完存に近いと思える遺構残存度の高さ、あるいは旧参拝道で迷わず山上まで上れる利便性からも、是非訪問をお薦めしたい城跡と目に映ったので、早速リポート掲載する運びとなった。

1route 登城ルート

6 参拝道への進入路

3se 城跡概念図

山城ファンにはもちろんではあるが、山上りが苦手で山城を避けて来た方、あるいは一般史跡ファンにも是非この技巧を兼ね備えた本格的な山城を味わって頂きたいと思うのである。現状(九月)山上においては、山城に備わる定番とも言える堀切、横堀、縦堀、畝堀、土塁などの遺構をほぼ主郭周りで眼にする事が出来、縄張りが広いものではないので、長い距離を歩く事も危険な斜面に遭遇する事もなく、山城初心者にとっても打って付けの城跡と思われる。このブログから山城に少しでも興味を持たれ、一度は赴いてみようかと思われた方にも是非お薦めと言える城跡の一つである。

16_2maru_yori_shukaku_heki 二の丸より主郭切岸

18_shukaku_sita_karabori 主郭南下の横堀見所

21_2maru 横堀より二の丸

23_shukaku_nai 主郭内

23_shukaku_nai_1 城址碑

26_horikiri_3 北側の大堀切見所

27_horikiri_dorui 側面から望む堀切土塁見所

30_une_bori_1 畝状縦堀の土塁上部見所

城跡は神崎郡市川町上瀬加にあって、上瀬加集落の北側に迫り出した尾根の山上に位置しており、瀬加小学校あるいは瀬加中学校から見れば一つ丘陵尾根を隔てた西側になる。現在その山上主郭には城址碑と石碑が新しく建てられており、かつてこの山上郭を敷地とした稲荷神社は東側の山裾に移転しており、麓からも眼につき易い位置にあるので、訪れる際には簡単な目印にはなるだろう。城史に関しての詳細は不明

城跡へは中国自動車道「福崎」ICが最寄の乗降口、そこから国道を経由して北上、県道34号に針路変更すれば「梅林寺」あるいは先に触れた稲荷神社を目指せば分かり易く辿り着けるとは思われる。集落に到達すればルート図あるいは概念図の如く貯水池の方向を目指して歩き、かつての神社参拝道より山上を目指せば15分もあれば到達可能である。尚、車は集落の集会所あるいは地元の消防施設付近の空きスペースを借りれば良いものとは思われる。

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