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2009年9月 6日 (日)

吉村氏城跡(三重県名張市)

城跡は三重県名張市奈垣にあって、先にリポート掲載を終えた比奈知城からみれば南へ直線3km内の距離にあり、伊賀地方の城跡らしく低い丘陵上に位置している。当時は吉村氏の居城と伝わるが、他の伊賀の城跡と同様に織田軍によって落城したものとみて、まず間違いないものとは思われる、詳細は不明。

城跡へは比奈知城(下山氏城)を起点にすれば分かり易いが、比奈知城西側を走る一般道693号でそのまま現地を目指せば難なく到達出来るが、この道路は谷沿いを通過する余りにも狭いカーブの多い林道であるので、出来れば「つつじが丘」ニュータウン内の一直線の道路を通過して楽に向かわれる事をお薦めしたい。後はルート図と概念図を参考にすれば難なく直登進入口までは辿り着けると思われる。城跡南側の山裾にも山に入れる道があったが、どちらを選択しても5分もあれば郭跡までは到達出来るものと思われる。個人的には縄張り全域を踏破したい欲望から、城跡案内板よりそのまま東郭に進入して藪漕ぎにて北物見(櫓台)まで上り、更に腰郭周辺から北側まで足を延ばし、やっと主郭櫓台背後の堀切に辿り着いたが、主要二郭の遺構見学で良しとする方には、概念図と画像に示した道路脇から上れば、直ぐにでも大堀切が迎えてくれる筈である。尚、車は城跡案内板の先には小型車なら充分路駐スペースがあるので心配はないだろう。

1route 登城ルート

6a 城跡進入路

8 城跡進入口

3yo 城跡概念図

現状(八月)城跡は方形に近い主郭を除けば下草も多く、副郭を始めとして北出郭群までは相当藪化も進行しており、縄張りの全体踏破を目的としない通常の遺構見学においては主要二郭で充分とも見受けられる。この城跡の最大の見所は縦堀まで繋がる南北尾根を分断する大堀切と主郭周囲を巡る分厚い土塁、櫓門でも存在していたかの様な大型土塁とその虎口、更に主郭北背後に直立に聳え立つ櫓台であり、その背後には土塁までも備わっている。主郭内部は植林地とあって見通しも利き、全体像が窺える事からも相当な見応えを感じる事が出来、遺構見学の醍醐味は全てこのゾーン(主郭周り)に凝縮されていと言っても過言ではないものと見受けられた。尚、虎口の土塁隅あるいはその付近には石垣痕が目に留まったが、伊賀地方には土城でありながらも、意外に土塁などの要所には石垣が使用されている城跡も多く見られ、この城跡もその中の一つであろう。

12_daihorikiri 大堀切見所

18_shukaku_nai 主郭内

20_nisigawa_dorui 主郭西側の土塁見所

16_sahukaku_koguti_1 虎口

25_yagura_heki_1 櫓台切岸見所

23_yagura_nai 櫓台の内部

22_yagura_nai_dorui_1 櫓台背後の土塁見所

31_fukukaku 副郭の現状

道路脇から5分で堀切まで到達出来るお手軽さ、あるいは主郭の状態の良さとこの素晴らしい遺構残存度を考えれば、規模は小さく他で見所の多い城跡ではないが、充分お薦め出来る城跡の一つと目には映った。尚、この城跡の直ぐ南側の山上には状態は悪いが城跡遺構(松島氏居館の山上詰城か?)が存在、その現況リポートは次で掲載の予定。

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