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2009年8月25日 (火)

比奈知城跡(三重県名張市)

城跡は三重県名張市下比奈知にあって、名張市におけるニュータウンの一つである「つつじが丘」への北側の道路進入口からみれば、北東丘陵上に位置している。当時は下山甲斐守の居城を伝えるが、奈垣地区にある下山氏城はこの城跡からみれば本城にあたるものと思われる。此方は「奥屋敷」と呼ばれる様に居館跡とも見受けられるが、詳細は不明。

城跡へは名張街道と呼ばれる国道368号より向えばよいが、名阪国道「上野」ICから南下した場合、国道165号交差点を過ぎて2km先の短いトンネルを過ぎれば直ぐに右折、後は赤線で示したルート図の如く進行すれば、難なく民家の点在する城跡付近までは到達出来る。小型車なら付近を探せば何とか路駐出来るが、城跡進入口としては概念図に示した二箇所からが可能であり、個人的には民家の途切れる北側に目に留まった入山口から、ネットを開閉して踏み跡を辿りながら上ったが、そのまま道が途絶えても5分程度で間違いなく広大な規模の郭跡に到達出来る筈である。尚、参考ルートからの登城は住宅敷地をかすめる事になるので、怪しまれない為にも必ず住民の方に声をかける必要はあるだろう。此方からの山道を利用すれば前者よりは楽に早く空堀西端に到達可能である。個人的には前者の入山口から上り後者を利用して下山した。

1route 登城ルート

6tozanguti 入山口

3simo 城跡概念図

11 北側の広大な郭跡

13_karahori_dorui 12_kita_dorui_heki 東西に跨る空堀、土塁見所

15_koguti 土橋を付随させた虎口見所

25_karabori_shukaku_heki 主郭壁北角

30_dorui_heki 主郭の土塁内壁

36_minami_dobasi_horikiri 主郭南側の土橋付き堀切見所

38_tatebori_dorui_2 大土塁と縦堀見所

41_horikiri 出郭南の堀切見所

現状(八月)城跡は、北の広大な植林地でもある郭跡の一部を除いて、南出郭までに至る張りの全域が藪化及び風化の真っ只中にある。時期的にも仕方のない事かもしれないが、常緑樹が多い事、倒木がやたら多い為歩き辛く、四季を問わずこの醜い状態は継続されるものと予想される。自ずと納得の行く見学、あるいは満足の行く見学は出来ないものとも思われるが、木々の少ない場所を選んで歩き回れば、何とか主要な遺構は見学出来る様には思われた。概念図に描いたものが今回動き回れた範囲であり、目に留まった遺構を記したものでもあるが、方形主郭から南側尾根を断つ堀切までは何とか遺構も判別確認可能な状態にあるが、主郭より北側の三ブロックで形成されると見受けられた広大な郭跡は、全域にかけて削平の甘い(地表風化も含む)雑木密生地でもあり、郭内の移動にも難渋する始末で歩測も困難、外見から内部地形の変化を読み取るのは至難の技でもあり、今回概念図に示した郭形状などは外見からの推察を交えたものでもある。以上挙げたことからも、現状では醜い部分ばかりと思われがちだが、取り合えず目に留まった見応えのある遺構は、主郭四方を巡る土塁、更にその周囲を巡る空堀(これらはほぼ完存とみた!)、主郭南側の土塁を付随させた土橋を伴う堀切(縦堀に繋がる)、北側の丘陵全体を遮る形の東西に跨るスケールの大きい空堀、及びその一箇所だけに備わる状態の良い土塁虎口などである。現状の様相からみても、とても一般の城跡ファンにはお薦め出来る状態にない城跡ではあるが、上記の遺構群は、城跡の規模(南北に400m前後)の大きさと併せて、興味のある方にとっては充分満足出来るレベルにあるとは思われる。冬季訪問となれば状態も少しはマシかと思われるが、僅かではあるがそれに期待するしかないのが現状でもある。

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