« 箕作城跡(滋賀県東近江町) | トップページ | 寺谷城跡(兵庫県朝来市) »

2009年8月 7日 (金)

諏訪城跡(兵庫県朝来市)

この城跡は山城の多い但馬地方にあっては、分類すれば丘城あるいは平山城という事になるが、事前に地形図から予想しても比高30m前後でもあり、自ずと規模の小さな館城(居館)が想像された。しかし現地に訪れてみると館城でありながらも規模は相当大きく、全長300m前後あろうかと思われる独立した低山の南北に跨る主要二郭で形成されており、その中央には二箇所の空堀と櫓台的な郭を挟み、更に城跡の西側には土塁を付随させた横堀、一部は畝状にも見える縦堀(目に留まったものだけでも概念図に示した南北に至るまでの合計10本前後)、主郭西側には土塁までも張り巡らされ、相当技巧に富んだ城跡と目には映った。

城跡は兵庫県朝来市山東町大月にあって、山東CCの池を挟んだ真東側の独立した低山に位置しており、室町期まで遡れば当時は釘貫氏の居城が伝わっており、秀吉の但馬侵攻により山名氏と同時に衰退の道を歩んだと思われる。詳細は不明

城跡へは国道427号の「矢名瀬」から北近畿豊岡道に向いて南下するのが一番分かり易く、ルート図の如く進行すれば城跡進入口付近までは難なく辿り着ける。後は画像に示した道路沿いの小屋の脇にある害獣避けフェンスを開閉して進入すれば、直ぐにでも縦堀(空堀道)を通過して主郭東側の郭跡(帯郭)に到達可能である。

1route2 登城ルート

10 城跡進入口

3su 城跡概念図

現状(7月)城跡は人の手も入らず自然任せの荒れ放題と化しており、更に相当藪化も進行している事からも、郭内に限れば外見から視認による全体像の判別確認は非常に困難な状態にある。ただし前述の土塁跡、あるいは空堀、縦堀群などは遺構残存度も高く、明確に判別可能な事からも、竹林地にありながらも見学者にとっては非常に目を楽しませてくれる材料ともなっている。特に便宜上副郭とした西側斜面に形成される土塁と横堀、あるいは縦堀を絡めた構造(畝状に見える)は非常に目を引くものとなっており、相当技巧的でもあり城跡最大の見所と言えるものでもある。城跡の北端側は竹林雑木藪、南端側は膝まで生い茂る笹で外見から遺構の判別確認は困難を極め、城跡南東側あるいは南端側までは踏破確認する事は出来なかったが、遺構も概念図に示した限りにあらずと断言出来そうにも思える、まだまだ多くの隠れた遺構が遺されている城跡の様には感じられるのである。縦堀などの現状判断可能でもあり目に留まった遺構群は図に示したが、当然東斜面側には西側斜面と同様に相当数の縦堀(畝状縦堀もありか?)が設けられている様にも想像される。状態が良くないので一般の史跡見学者にはとてもお薦め出来ないが、遺構の醍醐味を求められる方、あるいは縄張りに関心のある方には見学の見返りは必ずあるものと断言出来そうにも思えたので、個人的には是非訪問をお薦めしたい城跡の一つである。

15_horikiri_1 中央堀切見所

20_karabori_dorui_2 横堀と土塁見所

40_shukaku_heki 主郭切岸(8m前後あり)

35_shukaku_nai 主郭内

41_shukaku_minami_dorui 主郭南側の大型土塁

34_shukaku_kita_dorui_2 主郭北端の土塁見所

47_dorui_karahori 副郭西側の横堀と縦堀見所

51_tatehori 縦堀見所

13_shukaku_minami_isi 構築時代不明の石垣跡

« 箕作城跡(滋賀県東近江町) | トップページ | 寺谷城跡(兵庫県朝来市) »

兵庫(但馬地方)の山城」カテゴリの記事

コメント

このお城いいですよね! 僕も行ったことあります。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1070646/30579939

この記事へのトラックバック一覧です: 諏訪城跡(兵庫県朝来市):

« 箕作城跡(滋賀県東近江町) | トップページ | 寺谷城跡(兵庫県朝来市) »

無料ブログはココログ