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2009年8月 9日 (日)

寺谷城跡(兵庫県朝来市)

城跡は兵庫県朝来市和田山町寺谷にあって、JR播但線「和田山」駅からすれば円山川を挟んだ真北側に望む事の出来る突き出した尾根の山上に位置している。但馬地方の城跡の多くは当時山名氏の傘下にあったと思われるが、この城跡も地元の方の話によれば竹田城(山名四天王の中の一人太田垣氏の居城)の支城あるいは出城と伝わっているとの事でもあり、恐らく円山川を挟んだ西側の近距離にある太田垣氏の支城でもある土田(ハンダ)城と同様に、一族の拠った支城とみてよいものかも知れない。詳細は不明

城跡へは国道9号と312号の交わる「一本柳」の交差点を北上して線路を渡る、その後は一般道104号へ自然に合流するが、ルート図の如く「寺谷」交差点を右折し直進すれば、今回車を預ける事になる公民館までは難なく辿り着く事が出来る。ただ今回の訪問では個人的には山上まで上れそうな山道は、公民館より東側集落のほぼ端に近い民家脇に発見出来たのだが、時期的にも夏草で山道は覆い尽くされており、更にマムシの生息する危険性もあったので、迷わず付近にお住まいの方に別のルートを案内して頂いた。このルートでは直接住宅地の敷地内を通過して上ることになるので今回は参考ルートとしたが、民家の最奥最上段にある水田傍の害獣避けフェンスを開閉すれば、直ぐ真上に聳え立つ西端郭の切岸が迎えてくれる筈である。取り合えず進入口は画像に示したが、夏季訪問においては必ず付近の民家に声をかけて敷地内を通過する了解を得る事が先決となろう。冬季訪問においては前述の山道さえ探し当てれば、そのまま山上に上れる(地元の方にも上れると聞いた)とは思われるので、わざわざ了解を得る必要はなさそうではあるが、、、。

1route 登城ルート

6 参考城跡進入口

3te 城跡概念図

どちらにしてもこの山城は進入口から5分もあれば城域に到達可能でもあり、充実した訪問内容から考えても是非お薦めの城跡でもある。山上主郭と便宜上の二の丸、主郭北背後の堀切、個々に於ける郭切岸だけはこの時期(7月)でも素晴らしい状態が保持(植林地)されており、無名に近い山城である事を考慮すれば絶賛に値する山城と言えるものでもある。概念図に示したまでが現状判別確認する事が出来た遺構群であるが、遺構残存度は非常に高いものがあり、当然風化はしているもののほぼ完存とも思える遺構群には少なからずとも感動を覚えてしまう。城跡最大の見所は遺構としても判別し易い堀切(空堀)群という事になるが、図に示した主郭の北側尾根を断つ堀切(直立に近い凄い堀切壁)、西堀切(縦堀に繋がる様相)、西先端物見郭の幅を持たせた高低差のある大空堀は、正に圧巻と呼ぶに相応しい遺構と目には映った。技巧を伴う遺構が目白押しの城跡ではないが、この三箇所における堀切と下草の少ない美しい郭切岸が見学の全てとも言い切れる山城の様には感じられた。尚、山上郭に佇めば木々の隙間からでも和田山の街並みや他の山々が望める事からも、今となっては珍しい山上主郭から景色が望める非常に値打ちのある山城と言えるのかも、、、。

15_3maru_heki 三の丸切岸見所

22_3maru 三の丸内

26_nisidamaru_horikiri 26_nisidamaru_horikiri_2西堀切(縦堀へ)見所

27_nisi_demaru_1 西出郭

28_daikarabori_1 西大空堀見所

39_2maru_nai 木々の少ない二の丸

37_horikiri_heki 主郭北堀切見所

33_shukaku_1 山上主郭の現状

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