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2009年8月19日 (水)

打下城跡(滋賀県高島市)

城跡は滋賀県高島市高島町にあって、JR「近江高島」駅の南西側に聳える標高374m(比高約250m)の長法寺山の山上に位置しており、別名大溝古城。ちなみに駅の東側に位置している大溝城跡からは充分位置は確認する事が可能である。(城史に関しては現地案内板をクリック)

城跡へは京阪神から向えばJR湖西線に沿って走る国道161号を北進すればよいが、目印となるのはJR「近江高島」駅であり、その真西側にあって城山台住宅地を越えた位置にある日吉神社からが登山スタート地点となる。ルート図の如く神社南側には道標があることからも、登山口(画像に示した)は容易に見つける事が出来る筈である。後は道標に従い沢に沿った形で上れば、途中数箇所に道標が設置されているので迷わず山上主郭までは辿り着けると思われる(約30分は要す)。

1route_1 登城ルート

2 現地案内板より

6tozanguti 登山口

2_1_2 現地縄張り図

山上尾根に到達すれば左手尾根側が目指す城跡(道標あり)、更に右手側を西に上れば「見張り山」に向いて無数の郭跡、土塁、あるいは土橋などを眼にする事が出来る。ただしどこまでが当時の城跡としての遺構かは素人目には判断出来かねるが、個人的には「馬の足形」と呼ばれる巨石を経由して見張り山までは踏破した。見張り山と呼ばれるからには当時の物見としての機能を備えていたものとも見受けられるが、遺構案内が見当たらなかったので判別は不可能でもある。特別見応えのある遺構には巡り合えなかったが、恐らく城域はここまで及んでいたものと考えられる。肝心の本郭群は現地縄張り図に示される様に相当な高低差(50~60m)を以って南北二城に分かれており、その移動尾根沿いに小郭群が配される非常にユニークな構造となっている。見所は中主郭に残存する虎口土塁を支える石垣跡、その郭跡周囲を巡る土塁北主郭の分厚い土塁、その外壁に部分残存する石垣跡などが挙げられるが、主郭西尾根を断つ二重に見えた縦堀も決して見逃してはならない遺構の一つと思われる。現地縄張り図に記載されてあった南郭、あるいは出郭までは現状(一月)の密生する雑木藪を考えればとても踏破探索する気分にはなれなかった。更に北主郭側には畝堀と記載されてもいたが、場所も遺構の判別もし辛く案外見逃したかも知れないので、これから訪問される方には是非目を凝らして覗いて頂きたいと思う。

17_une_tatebori

主郭西側の二重縦堀見所

20_nakashukaku 中主郭

22_yaguradai_isi_2 虎口の石垣跡見所

24_shukaku_mawari_dorui 周囲の土塁見所

25_shukaku_minami_sita_dorui 主郭南側下の土塁

36_kitakaku_minami_koguti 北主郭の虎口

38_kitakaku_nai_dorui 周囲の土塁

41sotogawa_isi_1 外壁に残る石垣痕

45_monomi_ooisi 巨石「馬の足形」

個人的には標高400m以上の「見張り山」地点まで探索したので心身共に疲れ切ってしまったが、凄い高低差を以って南北二城に分かれたこの山城は非常にユニークでもあり、登山道がある事、あるいは前述の残存度の高い遺構群を考えれば、状態は悪いが何とかお薦め出来る城跡と言う事にはなるだろう。ただし条件付にはなるが夏季訪問は出来るなら避けた方が無難かも、、

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