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2009年8月 2日 (日)

小脇山城(滋賀県東近江市)

城跡は滋賀県東近江市小脇町にあって、全国的にも有名な安土城跡からは南東側直線約6kmの位置にあり、箕作山を最高所としてみれば南西側の中間尾根上の最高所(標高373m)に位置している。当時においては六角氏の家臣、三井氏の居城が伝わっているが詳細は不明。

近江地方には石垣を用いた城跡が数多く現存しているが、この山城も高所にありながらも相当多くの石垣が使用されており、地表に露見している部分は多くはないが、山上郭群の随所に石垣跡あるいは石列を窺う事が出来る。当然見学する分には石垣跡が一番目を楽しませてくれる遺構になるとは思われるが、斜面に眼を凝らせば縦堀などの遺構も充分確認する事が可能であり、地表風化は激しいが僅かながら北郭群に土塁の高まりも見て取る事が出来る。個人的には小規模で縄張り妙味(堀切を中央に挟んでほぼ尾根上に直線的に郭が配置)には少し欠けるが、これだけ当時の石垣跡が拝めるのであれば充分見学に値する山城とも見受けられるので、比高230mを上るきつい登山にはなるが、険峻さを誇る山城の好きな方、あるいは石垣跡に興味のある方には当然お薦めの城跡と言う事にはなろうか。

1z 登城ルート

3a 城跡概念図

17_magaibutu 磨崖仏見所

城跡へは名神高速道路「八日市」ICが最寄の乗降口、インターを下りれば直ぐ国道421号に合流出来るので国道に任せて西進、踏み切りを越えた「小脇町」交差点より一般道208号へ進路変更すれば、後はルート図の如く向えばよい。個人的には図に示した尾根先端部にあたる南側の丘陵が気になったので南側からの直登になったが、西麓側からは石戸山「十三佛」に向けて石段で最後まで上りきる事の出来る登山道が設置されているのでそちらからの登城をお薦めしたい。参考直登ルートであれば山上郭群までは50分要したが、後者を選択すれば10分以上は短縮出来るものと思われる。「十三佛」に到達すれば背後に磨崖仏のある大岩群(眺望が素晴らしい!)からは箕作山に向いての登山道を利用すれば、難なく城跡までは辿り着く事が出来る。

28_dan_sekiretu_1 数段にも連なる石垣跡見所

34_2dan 37_gedan2_isi 南郭群の石垣跡見所

38_gedan1_kado 南最上段郭石垣跡見所

40_nankaku_top_1 南郭TOP

44_horikiri 中央堀切

46_shukaku_gedan2_isi 主郭下段付近の石垣跡見所

53_shukaku_nai_2 主郭内

62_tatebori_dobasi_2  北端の空堀土橋見所

現状(三月)城跡は冬枯れ後である事、あるいは箕作山への登山ルートで移動し易い事も重なり、山上に展開される郭跡、遺構などは非常に見て回り易い状態にあるが、自然任せの藪化は進行中でもあり、登山道から一旦外れると周囲は密生する雑木藪となっているので山城見学においては当然宿命とも言えるが、細部における遺構の判別確認は中々難しい状況となっている。概念図における範囲が確認出来た遺構であり歩き回れた範囲でもあるが、雑木の密生する急峻な斜面以外はある程度見通しも利き、ほぼ見て回る事が出来る状態にあると思って頂ければよい。ただ夏季訪問においては当然見通しも利き難くいものとは思われるが、、、。個人的には山登りを楽しむ事も出来、途中岩戸山における磨崖仏などの史跡見学あるいは眺望、山城遺構も充分味わう事が出来たので、非常に有意義で満足感に浸れた価値のある山城巡りとなった。

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