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2009年6月24日 (水)

海老手城跡(兵庫県豊岡市)

6/21のブログで詳細をお伝えした様に、最初にリポート掲載した海老手城跡は本来の城跡ではない(誤認)事が判明しました、今回は確かな現地情報を元に前回のリベンジをするべく実際の海老手城跡を訪問しました。結果的には予想を上回る規模、状態としては相当藪化進行中にはあるが、手付かずの為にほぼ完存とも言える遺構群の残存度の高さには素晴らしいものがあり山城としての醍醐味あるいは見応えもかなりレベルの高いものと目に映ったので、是非お薦め出来る山城として現況をリポートさせて頂きました。

1route 登城ルート

8 城跡進入口

(本文) 城跡は豊岡市滝にあって、鶴城の支城として栗坂氏の居城が伝わるが、丹後に居城を持つ垣屋氏によって攻略されている模様である。前回誤認した城跡からは水田地帯及び国道178号を隔てて、ほぼ南対岸側の低山山上に位置している。城跡へは豊岡市内より国道178号で福田西の信号を越えれば「豊岡市清掃センター」を目印として向えばよいが、途中で崖が崩れており一般車両は通行不可となっているので、車はその手前に路駐、後は歩いてルート図の如く清掃センターを目指せばよい。ゲートまで到達すれば概念図あるいは写真に示すルートで直登口まで向かい、そこから斜面に向いて取り付けば10分程度で主郭までは辿り着く事が出来る。ただし個人的には平日に訪れた事もあって、ゲートが開いていたので難なく直登口までは行けたが、祝日あるいは土、日にゲート(車両用)が開いている確証は無いので、事前に確認した方が良いかもしれない、ただ人は脇からでも通り抜け出来た様には思えたがこれも確証はない。この城跡へ上るには北側からは橋が全く無いので、ここ以外から直登口まで辿り着くことはほぼ無理な様にも思われる。

現状(六月)城跡は前述の様に相当藪化進行中にあるが、この時期においても縄張り内の移動、あるいは遺構見学がし難い状態までには至っておらず、縄張りも掴み易く残存度の高い遺構群はほぼ判別確認が出来る状況にはある。自作概念図に示したまでが自身で見て回れた範囲であり、確認に及んだ遺構であるが、郭周囲の急斜面は密生する雑木藪地でもあり、外見からの縦堀の判別は非常に困難(但馬地方の山城には畝状縦堀が多く見受けられるが、、)、よって当然備わっていると思われる縦堀の確認までには至れなかった。城跡最大の見所は西尾根を断つ大堀切(薬研堀)が真っ先に挙げられるが、この遺構は主郭からの高低差が20m近くもあり、相当な醍醐味と見応えを感じる事が出来る、他では便宜上の三の丸及び二の丸の土塁、東斜面に連なる段郭群、堀切、郭壁における石垣痕などは挙げられるが、北側は崖状急斜面あるいは天然の水堀(大浜川)とし、山容(地形)も縄張りとして取り込んで築かれた様は、正しく戦国期における山城の様相ではある。現状植林地でもなく、人の手の入らない山城として考えれば、400年余りの自然風化の割には非常に良い状態にあるとも言え、これだけでも貴重な城跡とも言えよう。これだけの遺構が残存しているのであれば、個人所有とも見受けられる城山に対しては少し失礼かも知れないが、是非市に訴えかけて指定史跡として後世まで遺して頂きたいと願うばかりである。

3eb 城跡概念図

12_3maru_dorui 三の丸土塁見所

13_3maru_nai_1 三の丸の現状

19_2maru_dorui_heki 二の丸土塁壁

22_shukaku_naka_dan 主郭内

27_dai_horikiri_4 西大堀切見所

37_horikiri_2 東郭堀切見所

40_isigaki_ato 東郭壁石垣痕

尚、最初の訪問により海老手城と誤認した方の城跡(明確な堀切、郭跡と土塁が残存)は、城史に関しての情報も現状皆無である事からも未だ呼称が判明していないが、仲良く三城が並ぶ様相はとても向城(付け城)とは考えられず、規模も比較的大きいものでもあり、森津三城(城塞群)の中の一つとすれば充分納得の行く城跡なのかもしれない。

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