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2009年5月10日 (日)

岩城山神籠石(山口県光市)

この遺跡は山陽路における神籠石の存在する古代山城としては岡山県にある「鬼ヶ城」と並んで称されても決しておかしくない古代城跡の一つと見受けられる。九州には多くの遺構が現存していると聞くが、個人的に訪問したのはここを除けばまだ鬼ヶ城とたつの市にある城山城だけでもある。郷里からもそう遠くない事から岩城山は既に数回訪れているが、戦国期山城とは形態も石積み方法も素人でも分かるほど明らかに異なるものであり、残存露見している神籠石あるいは水門石垣の素晴らしさは特筆に値し、鬼ヶ城と同様に一見の価値のあるものでもある。まだ未訪の方で古代山城に興味をもたれている方には、既にリポート掲載を終えた琴石山城、鞍掛山城あるいは三丘嶽城からもそう遠くないので、山城巡りの一環として非訪問をお薦めしたいと思う。

目指す岩城山は山口県光市塩田にあって山陽自動車道「玖珂」あるいは「熊毛」ICが最寄の乗降口、ここでは説明しやすい「熊毛」ICからのルートになるが、県道8号を経由して63号に進入すればほぼ道任せに田布施町に向けて車を走らせればよい、田布施町に入ればルート図の如く道標を確認して一般道162号へ左折針路変更すれば、自ずと終点地でもある山頂駐車場までは辿り着くことが出来る。

1zz ルート図

2a 3_2 現地案内板より

7_4 岩城山より

この古代山城は見学する上では当然神籠石(列石)を含めた石垣跡(水門)が全て言っても過言ではないが、神籠石と呼ばれる石列が全ての斜面に露見している訳ではないので、遊歩道に任せて歩けば効率よく見学することが出来ると思われる。お薦めしたいコースは岩城神社より騎兵隊本陣跡を抜けて西水門へと向うコースである、ここからは西門を通過して北周りに最終東門に至るまでの石垣跡と神籠石は全て見学堪能出来る筈である。道中東水門手前には「人枡」と呼ばれる土塁の付随した大空堀も目に留まるが、この遺構は山城ファンにとっては非常に目を楽しませてくれる様には思われる。この付近には版築によって築かれた土塁が数100mに渡って存在すると案内板にはあったが、素人目には判別は難し過ぎる様には思われた。南水門は石垣が少し覗く程度の発掘状態なので特に覗いてみる必要はないようには感じられる。

11 13_nisi_suimon_1 西水門

18_kita_suimon_5 北水門

24_kitamon 北門

27_kitamon_kutuisi 北門沓石

30_hito_masu 人枡

31 神籠石

33

東水門手前の石垣

35_higasi_suimon_3 東水門

岩城山を全て覆い尽くすかの様な規模を持つこの古代山城は非常に鬼ヶ城の形態とも酷似しており、鬼ヶ城の凄い高さの残存石垣跡を考えれば、見応えでは多少劣るかもしれないが千年以上経た今日、まだ発掘されていない土中に眠る部分も加味すれば、想像する楽しさも含めて古代ロマンに浸れる事請け合いの山城と言えよう。

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