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2009年5月13日 (水)

ウスギ城跡(兵庫県養父市)

城跡は養父市建屋(タキノヤ)にあって、建屋集落より川を挟んだ西側に位置する山塊のほぼ三方に渡る尾根上に郭は展開されている。当時は太田垣氏の居城と伝わり、この地を本拠として竹田城を築き但馬守護代に上り詰めたと思われるが、本城を移動した際は竹田城の支城として家臣でもある建屋氏が城代となった模様、詳細は不明

この城跡は訪問した結果、東側の遠く山上尾根も含めた三方尾根上に郭は削平地として点在しており、相当城域の広い山城と見受けられた。遺構見学としての本命は北尾根先端に位置する本郭群であり、二本の見応えのある大堀切によって南北尾根は分断され、城中最大規模を誇る南郭には形のある程度整った土塁が高低差のある郭切岸と並んで非常に眼を楽しませてくれている。もちろんこれらが城跡最大の見所と呼べるものでもあるが、直登ルートから本郭群に向う尾根上、更に東側尾根上にも郭跡(切岸処理のない削平地)は眼に留まり、城跡をより巨大なものに感じさせてくれている。個人的にはルート図に示した東側まで踏破したが尾根上には連続する削平地が幾つも点在しているのを確認する事が出来た。現状(三月)本郭群だけを見れば木々も少なく全体的に見通しも利くので前述の遺構群は全て判別確認出来る状態にあり、城跡の醍醐味あるいは素晴らしさに更に拍車をかけている。比高は100m程度なのだが主郭周囲は急崖でもあり、簡単には人を寄せ付けない凄みを感じられた。全ての枝尾根上までは踏破することは出来なかったが、歩き回る事によって充分過ぎるほど山城の規模、あるいは魅力を体感する事は出来た。個人的にも是非お薦めしたい山城の一つには数えられる。

1route_4 登城ルート

5_tozanguti_2 直登進入口

3u 城跡概念図

11_horikiri_1 南堀切見所

12_minamikaku_dorui_3 南郭の土塁見所

15_dorui_gawa_1 南郭

18_shukaku_horikiri_e 南より主郭切岸

21_horikiri_2 北堀切見所

24_kitakaku_1 北郭

22_shukaku_2 主郭内

25_shukaku_kita_heki_3 主郭北切岸

城跡へは国道312号より北上した場合は交差点「立野」で県道70号へ左折針路変更、線路を越えれば更に左折してそのまま八鹿に向いて10km程度直進すれば建屋地区に辿り着く事は出来る。集落からはルート図の如く直登山口となる金毘羅社を目印として進行すればよいが、最短ルートでの直登なら道路沿いからV字谷に向いて取り付けばそのまま主郭南背後に到達出来るものと思われる(金網フェンス有無の確認をしていないので確証は無い)。個人的には最短ルートとして北側にある集落センター付近からの直登を想定したが厳重な金網フェンスが張り巡らされているので開閉も出来ず諦めた経緯があるが、そこから更に西側へ向えば山道があったのかも知れない。個人的には西側の別峯も探索の対象としていたので、敢えてルート図に示した金毘羅神社から上ったが、時間を要しても良いのであれば随分遠回りにはなるが、フェンスも藪漕ぎもなしで確実にルート図通りで到達出来る赤線ルートをお薦めしたい。

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兵庫(但馬地方)の山城」カテゴリの記事

コメント

takuさま
再訪ですが、2.5年前は途中、尾根で右折のクヌギの木の周りにでかい雀蜂いて、根性抜け撤収したので、いずれ訪問しようと思っていました。

今回もHPを参考にさせて頂きました。又事前に養父市から取り寄せた資料でも市内トップクラスの広い面積。30の郭あるとのことです。放射状連郭式の縄張りで低山ですが、尾根筋を油断すると迷いらしいと思いました。土塁、堀切、竪堀の優れた防御施設を持っていること及び近くには、殿屋敷、ビクニ、馬場等の地名も残っておりすごく楽しめました。

ありがとうございます。再訪してよかったです。
takuさん同様とても気に入った山城でした。

ヒデさん宿南城書き込みも同時に拝見させて頂きました。
スズメ蜂では相手が悪過ぎましたね、私は昨年、どこの山城か忘れましたが、登城道中で小熊に出会い、肝を冷やした記憶があります。
親熊に出会わない事を祈りながら、その場を速やかに離れた記憶がありますが、もちろん獣避け用の鈴を鳴らし、更に自身の存在を知らしめる為に、掛け声をかけながら、上ったりするのですが、恐れ知らずの小熊では、鈴も掛け声も大した効き目にはならなかったようです、、、
綾部市の山城に赴かれる場合は、是非熊には気をつけて下さい。
取り合えず無事再訪達成出来て何よりでした。

熊と綾部市で出会われたのですか。

私は近畿地方では熊と出会ったことなく、宮城県と山形県で2回出会ったことあります。もちろん私も熊よけ用の鈴はいつもどの山でも鳴らしています。

が雀蜂より熊の方が一気に脈拍あがりますね。いろんな動物と出会うのは普段の仕事上ではあり得ず、非日常的で意外と楽しく、でも基本的には動物は自分から逃げていくし、近畿地方では熊は存在しないのではという気になっておりました。

takuさんも出会ったのであれば、私もその可能性があるということを肝に銘じて、山城を楽しみたいと思います。情報ありがとうございました。

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