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2009年5月24日 (日)

浅間城跡(兵庫県養父市)

城跡は兵庫県養父市八鹿町浅間にあって佐々木近江守の居城を伝え、当時は他の豊岡周辺の武将と同様に山名氏の傘下にあったか、あるいはその家臣であった可能性は非常に高いと見受けられるが、秀吉の但馬攻略の際にはその軍門に下った模様である。詳細は不明

訪問結果から先に述べれば、この山城は主要三郭で形成されたもので、小規模ではあるが山上郭群の南北斜面と西斜面には二重堀切を含めた合計5本の堀切が備わり、主郭には櫓台の機能を持つと見受けられる分厚い土塁、あるいは南側斜面には武者隠しとも想像出来そうな空堀土塁、わざと段を違えて形成された小郭など細部に渡って創意と工夫が施されており、縄張りプランにおいても非常に技巧さに富んだ城跡と目には映った。現状(五月)藪化は進行中ではあるが郭移動に難渋するまでには至っておらず、遺構残存度も高いことからも全ての遺構は判別確認が容易に出来る状態でもあり、今回西側へ隣接する浅間小城と並んで、是非お勧めしたい山城として現況をリポートしたものである。浅間小城(リポートは次で掲載予定)側からすれば此方が本城と言う事になるのかも分からないので、個人的には先に寄った小城のリポートは後回しにした、、

城跡へは京阪神から向う場合、国道9号より養父市内に入れば国道312号へ針路変更、そのまま北上し「下小田」の交差点で出石に向いて県道2号へ右折すればよい。浅間地区に入れば「上浅間」バス停向の道から城山は確認出来るので、ルート図の如く川を越えて向えばよいが、山道に備わる獣避けフェンスを開閉すれば直ぐ左手側の害獣捕獲オリ側から谷沿いを通過してに向うか、そのまま山道から小さな池傍を通り過ぎて向うかの、二通りのルートの何れかで凄い縦堀(堀切)の備わる西斜面には到達する事が出来る。どちらにしても方向さえ間違えなければバス停付近からは15分前後の所要時間で容易に辿り着ける筈である。尚、この城跡付近には路駐の容易に出来る場所が見当たらず、先に小城を訪れた場合は地区の「浄化センター」付近の空きスペースに車を停めて、小城を見学した後に多少距離はあっても、そこから歩いて向かわれる事をお薦めしたい。

3_2a 城跡概念図

5 登山進入口

9_tatebori 北側縦堀見所

9_tatebori_2 北堀切見所

15_kita_2_1 北郭2

18_shukaku 主郭土塁

16_yagura_dorui 主郭櫓台土塁見所

21_minami_karabori_dorui_2 武者隠しか?見所

24_horikiri1_2 南二重堀切1見所

25_2jyuu_hori_2 二重堀切土塁見所

32_2jyuu_horikiri_1 西二重堀切1見所

浅間小城と同日訪問する事によって、山城ファンに於いては遺構見学における醍醐味も満足感も間違いなく味わえると思われ、どちらも小規模ではあるが縦堀を含めた堀切遺構あるいは縄張りプランはかなりの見応えがあり、一流の縄張りが施された正に推奨に値する山城(二城併せて)として非常に印象付けられる事になった。

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コメント

初めて投稿させていただきます。私は全国で城郭縄張り研究をしております武田と申します。とても素晴らしいブログで見やすく分かりやすい城郭図と説明にいつも感嘆しております。私も城郭啓蒙活動に従事しておりますがやはりインターネットで多くの方はご覧になり城郭へ訪れられているようですね。私はアナログ人間と多忙な為ブログ運営という面では啓蒙活動で力になれません。その意味でも貴ブログはとても啓蒙活動において貢献されており感激しております。また貴ブログにコメントをされている山城さんと三宅さんのサイトも拝見させていただきました。お二方とも城郭啓蒙活動に一役も二役もかわれる素晴らしい内容に驚かされました。今 多くの方々が山城に訪れられるようになりました。しかし最初に訪れられるのは有名な山城からのようでまた有名な山城しか訪れない方々がほとんどです。でも有名な山城でもまだ城郭めぐりとしては一般の方々からはマイナーなようで、これから一般の方々の山城巡りとしてのはいりとしては有名な山城の城郭図が必要でもしtakuさんがお力になっていただけないかと思いコメントさせて頂きました。有名な山城でも人の手が入らない城もあり(近江鎌掛城など)啓蒙活動を行い城郭の保存を訴えかけねばなりません。それには多くの人に訪れて頂き知ってもらう必要があり、もし出来ましたら有名な山城の城郭図、説明をブログで発信いただければと思いお願いをさせて頂きました。全く失礼な願いかと承知しておりますがよろしくお願い致します。

TAKUです、私自身への評価としては過大すぎるとも受け取れるコメントを頂戴し、感激すると同時に非常に恐縮する限りでもあります。
自分で定めた趣旨に基いて、少しでも多くの方に自然と触れ合いながら山歩きする事の楽しさ、あるいは山城見学の楽しさを知って頂く為に、ライフワークとして始めたブログなのですが、この様に読者の方に理解を示して頂ければ、非常に嬉しい限りでもあり、これからの励みにもなります。城跡遺構と接する事によって遺構を保存する事の大切さ、あるいは更に後世まで遺構を遺して行こうとする意識が高まるのであれば、尚更ブログ「山城賛歌」を立ち上げた意味も出てくる様には思えます。
現時点で私自身が武田さんに対してどれだけの事を、どの様な形で協力出来るのかは、具体的な詳細も伺ってはおりませんので見当も付き難く、即答する訳にはまいりませんが、城跡遺構を保存する事の大切さ、あるいは山城巡りの楽しさを訴えかける事に関して具体的に自分に出来る範囲の事であれば、協力は惜しまないつもりで居ります。もちろん自身の訪問記録として残す為、あるいは遺構残存状況を読者に示す為に作成している概念図程度の事であれば充分期待に応じられるとは思いますが、、。
ただ現時点に於いては、具体例として挙がった鎌掛城などの様に滋賀県まで足を延ばす余裕がないのが辛いところでもあり、自分自身どこまで協力出来るのかは想像も付かない状況にあります。
具体的に詳細がまとまっているのでしたら、喜んでお話は聞かせて頂くつもりでおります。

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