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2009年4月28日 (火)

岩ヶ鼻城跡(京都府宮津市)

城跡は京都府宮津市岩ヶ鼻にあって、国道178号が抜ける岩ヶ鼻トンネルの真上から南側尾根上の先端までが城跡と見受けられ、本来南端の神社から北側背後に至るまでの尾根上に城跡目星を付けて現地に赴いたのだが、実際には地元の方による案内絵図により山上(展望所がある)に至るまでが古城として取り込まれた山城ということが判明した。この城跡も他の丹後地方の城跡と同様に細川氏支配によるまでは一色氏の傘下であったとは思われるが、橋本備後守の居城を伝えるのみで詳細は不明。

城跡へは先にリポート掲載に及んだ伊根城と同様に国道178号から「天橋立」経由で岩ヶ鼻トンネルを目指せばよいが、図に示すトンネル手前の国道「日ヶ谷口」交差点の脇道から神社経由で山上に向かう登山道があるので車は付近に路駐後、それを利用して上れば迷わず(二箇所に道標あり)古城とされる山上郭群までは20分内で辿り着く事が出来る。

城跡の形態としては、ある程度利便性のある麓神社敷地あるいはその背後を上り切った付近の祠までが、当時の居館跡を形成する南郭群と見立てる事も可能であり、小規模な山上郭群は海上監視用砦あるいは詰城の様にも見受けられる。遺構見学における見所としては山上郭群に至るまでの三本の堀切(尾根上の堀切は土橋を伴う)、山上郭の堀切及び土塁などが挙げられるが、古い形態の山城と見受けられるものなので特筆すべき技巧を感じる遺構には巡り合う事は出来なかった。山上郭には現在地元地域の方々による展望デッキが備わっており、木々の隙間からでも若狭湾を望む事も出来、更に自然風化は激しいが城跡遺構も破壊されずにそのままの状態が自然保持されているので、当時に思いを馳せる事も容易である様には感じられた。この城跡で特に印象に残ったのは南北を堀切で挟まれた尾根上の長い郭跡で、幅は4~5mほどではあるが、全長は中ほどにある土橋付き堀切を挟んで100m前後には達するものでもあり、この痩せ尾根上に堀切土橋まで設けて削平した効果を是非知りたい処ではある。

1route_2 登城ルート

4 進入口

3hana1zz 城跡概念図

11_yasiro_kaku 社殿

15_horikiri_1 堀切 登山道分岐地

20_one_horikiri_dobasi_1 尾根郭の堀切土橋見所

21_kita_e 尾根上削平地

26 山上主郭切岸

31_shukaku 主郭内

32_shukaku_dorui 主郭土塁見所

34_horikiri_1 堀切見所

先に訪れた伊根城と同様に、海が直ぐ傍に見える山城は中々他で味わえない風情も感じられる事から、必要以上に遺構の醍醐味あるいは縄張り妙味を求めなければ、充分満足感の得られる山城巡りと成り得るのではないだろうか。この楚々とした古い形態の山城には久し振りに「山城賛歌」を贈りたい気分である。

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