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2009年4月 1日 (水)

宮井城跡(兵庫県豊岡市)

この山城は南殿城と同様に城史の詳細はもちろん、城跡情報としても篠部氏の居城を伝えるのみで現状皆無に近いが、南殿城でも記載した様に山上には自分の予想を遥かに上回る見応えのある遺構群、単調な郭構成ではあるが郭高低差がある事から山城の醍醐味も充分味わう事が出来、更に全体的に状態が良く三連の堀切などは相当な見応えがある事からも、南殿城とセットで是非訪問をお薦めしたい城跡の一つである。

直登取り付き地点を選択するにあたっては非常に苦労したが、取りあえずルート図に示す赤線ルートを参考に上るのが分かり易く、最短で短時間ルートであるようには思われる(他に踏み跡程度の遠回りの道はあったのかも知れないが、急峻な山容である為に尾根斜面に直接取り付いた方が山上までは迷わず上れる)。直登取り付き地点までは図に示す様に、南殿城を起点にすれば川の西側の休耕田の畦道より向うが、背丈ほどもあるカヤが密生している場所が多く、それを避けながらルート図が示す様に沢水が少し流れ出る(当時水田に引いたもの)場所を目指せばよい。ただ川に沿う東側の農道からは川を渡る際に橋が無いので、間違ってもそちら側に向かわない事! 山上主郭までは急斜面できついが、比較的藪漕ぎ箇所も少なく(なぜか中腹辺りから人の手が入り矢竹が伐採されている)、途中の郭跡や遺構の確認時間を含めて30分もあれば到達可である。

現状(三月)山上郭群は辺境の奥地にある山城としては思っていたよりも藪化に至っておらず、近年において人の手が多少入ったとも見受けられ、ある程度見通しも利くので風化されるがままの当時の遺構と見受けられる土塁、三連の大堀切、郭壁随所で窺われる石垣跡などは充分判別確認出来る状態にある。もちろんこれらが城跡における最大の見所とも言えるものでもあるが、高低差を伴う切り立つ郭切岸も存在感を充分に醸し出しており、戦国期における山城を歩き回る事によって体感する事も出来、そのお陰で当時に思いを馳せる事が容易に出来る事にも繋がっている。城跡は比較的個々の郭規模が大きくもあり、状態も良い部類に入るので山城としての印象度、あるいは好感度も抜群なものがあり、おまけに予想もしていなかった石垣跡(郭壁に崩落石の多い事、あるいは石積みが土中に埋もれている事からも当時のものと独自で判断)まで窺う事が出来たので、個人的には満足感及び達成感の両方を充分過ぎるほど味あわせてもらった。

4 直登取り付き地点

3miyai 城跡概念図

11_demaru_1 出郭

18_kaku4_3 郭4

26_kaku1_heki_isi 郭1壁の石垣跡

30_shukaku_heki_1 主郭東側切岸

31_shukaku_minami_dorui_1 主郭内南土塁見所

33_shukaku_kita_kado_isi_2 主郭北角石垣跡見所

37_minami_yori_heki 南郭より主郭切岸

40_3ren_horikiri_1 42_horikiri_1 三連の堀切見所

訪城においては梅雨時までが理想のタイミングとも思えるが、夏季訪問においては直登口まで向うのに利用する荒れ放題の休耕田(水浸しの恐れあり)が、どの様な状態になるのかは想像が付かない、、

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