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2009年4月10日 (金)

茶磨山城跡(福井県小浜市)

城跡は小浜市丸山にあって小浜城跡の真東に位置し、ほぼ単独で聳える山塊の山上が城跡である。別名「丸山城」とも呼ばれており内藤兵庫の居城を伝えるが詳細は不明

城跡へは国道162号よりルート図の如く山神神社を目指して向えば難なく直登スタート地点でもある神社には辿り着ける。尚、小浜城跡は山城ではないので今回のリポートから外すが、まだ未訪の方は当然立ち寄っても時間の無駄にはならないと思われる。

山上主郭までは登山道も見当たらず神社の社殿直ぐ背後より踏み跡を追って南尾根削平地までは上る事になるが、そこから北側山上を目指すほど藪化は深刻化しており、多少の藪漕ぎは余儀なくされるのが現状でもある。近年人の踏み入った形跡は見受けられずほぼ自然任せの荒れ放題と化しているが、遺構残存度は非常に高いものがあり主郭の南北に土塁で囲まれた郭跡、虎口跡などは明確に判別確認する事が出来る。更にこの山城の特徴として堀切の多用が挙げられるが、土橋を伴う堀切は相当埋もれてはいるが四本の残存を確認出来、その内の最北に連続する郭を分断する一本は空堀状に掘り下げられたもので、一見小規模な障子堀の様にも見受けられた。城跡で確認出来た堀切はいずれも凄い高低差を誇るものではなく、土橋が備わることからも明らかに郭間の移動を重要視したものでもあり、薬研堀の様な本来のV字形堀切は眼には留まらなかった。主郭北斜面の堀切を越えて北に向うほど郭跡の荒れ具合は凄まじく、倒木や木立更に自然風化によって折角の土塁遺構、あるいは櫓台に見える大型土塁も変型しており、それなりに判別は出来るものの非常に勿体無いばかりである。尚、概念図に示す土塁囲みの北中郭には石組み井戸跡の様にも窺えた構造物があったので、訪問された方は是非見逃さないように!(個人的には石組み井戸に見えたが、、)

1route_2 登城ルート

3maru 城跡概念図

12_minamikaku_dorui_1 南郭土塁見所

16_shukaku_1 主郭の現状

18_kitakaku_nobori_dorui_1 北郭の主郭上り土塁

21_kitakaku_dorui_3 北郭土塁見所

25_kita_horikiri_dobasi_1 埋もれた堀切土橋見所

29_karabori_dobasi_1 中郭空堀土橋見所

33_ido_ato_ka 北中郭の井戸跡か?

41_horikiri_dobasi 主郭西の堀切土橋見所

この山城の現状(三月)から察すれば夏季訪問は絶対に避けた方が良さそうにも思えたが、城山は個人所有地とも予想される事からこれからの改善には期待出来ず、梅雨時までの訪問ならまだ移動に難渋せず遺構見学が出来るのではないだろうか。状態が非常に悪いので中々お勧めとまでは行かないが、残存する遺構の数々は捨て難いものがあり、興味を持たれた方にのみお薦め出来る城跡という事になろうか。概念図に示したものが今回自分で動き回れた範囲であり、見たがままの遺構を記したものでもある。 しかしながらこの藪化は勿体無いの一言に尽きる!

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