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2009年4月21日 (火)

高生田城跡(兵庫県朝来市)

この城跡は既にリポート掲載を終えた和田城跡とも同じ県道10号沿いにあり、和田城跡と同様に素晴らしい残存状態、あるいは見応えのある遺構群(堀切あるいは凄い切岸)が残存している事からも、個人的には同日訪問出来なかったが状態の良さあるいは遺構の醍醐味を踏まえた上で充分お薦め出来る山城と思えたので、まだ未訪の方は是非二城同日訪問の上でこの戦国期山城の全てを堪能して頂きたいと思う。城史に関しては和田城跡と同様に福島(福富)甲斐守の居城と伝わるが、個人的には規模あるいは山城としての完成度の高さから此方が本城である様には見受けられた。他の和田山地方にある城跡と同様に秀吉の但馬攻略軍によって落城した可能性は非常に高いと思われるが、詳細は不明。

城跡へは県道10号より和田山町高生田へ向い、妙法寺が目指す直登山口でもあり、ルート図の如く和田山町寺内集落を過ぎれば右手に大きな廃校(現、作業工場)敷地のある道路の反対側に寺院がある。車は路駐スペースはあるが寺院の駐車場を借りても良さそうには思えた。寺院墓地脇の西側民家の間にある山道より上り始め、獣避けフェンスを開閉して目の前に現れる縦堀(現状見る限り縦堀)に沿って左手急斜面を登り切れば、東出郭と呼べる堀土橋の備わる郭跡までは10分強(主郭までは20分内)で辿り着く事が出来る。(直登急斜面は木々も下草も少ないが、足場も少ない分落葉などで非常に滑りやすいのでスニーカーは危険)

現状(四月)城跡は最初に述べた様に山城としてみれば風化に任せながらも素晴らしい状態が自然保持(一部植林地)されており、見応えのある直立に近い鋭角な切岸、縦堀、堀切、生々しいほど平坦な主郭跡など、城跡を形成する縄張り上の遺構は全て判別可能な状態を誇っており、特に堀切における高低差を伴う切岸などは本来の薬研堀の如く、当時が今直ぐにでも甦りそうな凄い様相を呈している。郭周囲は全て崖状急斜面でもあり立地環境からも和田城とも共通する部分が多く見受けられるが、規模も縄張り妙味(縦堀が多く備わる)も此方が若干勝っており、大名クラスの山城ではないが起伏に富んだ形態からも山城としての醍醐味は充分味わう事が出来る様に感じられた。

1route 登城ルート

6tozanguti 直登進入口

3tak 城跡概念図

11tatebori 出郭まで繋がる縦堀

13_horikiri_dobasi 東出郭の堀切土橋見所

18_minami2_yori_3kaku 南段郭群

24_shukaku 主郭内

25_shukaku_dorui 主郭土塁

28_daihorikiri_1 大堀切最大見所

31_demaru_yori_shukaku_heki 北出郭より主郭壁見所

37_shukaku_higasi_tatebori 主郭東斜面の縦堀見所

朝来を含めた但馬地方には今回訪問した和田城あるいは高生田城の様に一部の文献に名前が掲載されている程度で、一般には詳しい城跡情報の入って来ない、ほとんど無名に近い山城もまだまだ数多く残っており、これからその様な山城をこつこつと踏破するのが非常に楽しみとなってくる処ではある。

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