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2009年3月 6日 (金)

穂坪城跡(兵庫県丹波市)

城跡は丹波市柏原町母坪にあって、阪神側から城跡を目指せば国道176号より「稲継」交差点で左折、後は国道175号をルート図の如く進行してスタート地にあたる公園駐車場(道が狭いので路駐は無理)を目指せばよい。ここからは道路を南下すれば右手住宅地の間から墓参道が丘陵上まで通じているので難なく南側の堀切までは到達出来る。この城跡は要衝地にある事からも落城の史実も多く残されており、城主の交代も戦国期においては数度あったようだが、最終的には光秀による丹波平定後は廃城となった可能性が高い様に見受けられる。

1route 登城ルート

3a 3x

城跡概念図

個人的には二回目(三月)となる訪問だが、前回は時期が悪かったのか密生する雑木藪の為に主郭より北側(本命)を残して撤退を余儀なくされてしまった苦い記憶がある。今回は冬枯れの時期を狙っての再訪になったが、前回よりは随分マシ(藪化は進行中)なので山上全域を踏破する事が出来、残存する遺構もほぼ判別確認することが出来た。城跡の見所として挙げられるのは状態の良い縦堀、堀切、郭切岸と言ったところで、ほぼ完存とも見受けられる遺構群は期待した以上のもので、直線的に郭を配しただけの縄張りプランではあるが、低山でありながら急峻な地形も相俟って山城としての醍醐味は充分感じられた。しかしこの城跡はこれだけに終わらず、到達地点にある堀切より南側に足を延ばせば現在墓地となっているが、此方も当時は郭跡にも見受けられるもので、更に南側を上れば便宜上妙見郭とするが穂坪城南出郭と呼べる比較的規模の大きい三郭で形成される郭群(全長100m近い)に行き当たる。ここには当時のものとするかどうかは判断しかねるが、櫓台の様相を呈した方形土塁(10m四方)が残されており、更に南側には神社敷地として多少造成整地されたのかの様にも見受けられる広い郭跡、その先端藪の中には土塁虎口跡も窺えた。尚、更に尾根上を数100m南に向えば広く細長い削平地が連なっており、様相からしても砦跡の様にも見受けられたので、此方も穂坪城塞群の一翼を担っていた郭群と解釈しても良さそうには思われた。

今回の訪問は南北数キロに渡る穂坪城塞群の探索となり、更に南側の高見城跡にまで繋がる尾根上までは踏破は出来なかったが、この城跡の城域の広さは充分に窺い知る事が出来た。結論から述べると穂坪城跡は妙見南出郭まで含めれば、墓地としてあるいは近年の宅地壁面造成の為に多少の地形改変は見止められるが、正に推奨に値する城跡と目には映った。国道から直ぐ近いとあって既に訪城した方も多いとは思われるが、訪問時期さえ間違えなければ今回の様に見学も容易く、夏季に訪問されて苦い経験のある方、あるいはまだ未訪の方にとってはタイムリーな現況報告になったものと思いたい。

16_tatebori 南斜面の縦堀見所

26_minami2_2 南郭2

30_shukaku_heki_1 主郭南壁

38_kita3_kaku 北郭3

40_horikiri_1 堀切見所

41_horikiri_heki_2 北側土塁堀切壁

49_demaru_hokutan_1 出郭群北端

Myouken 妙見(南出郭)郭の概念図

7_horikiri_1 南尾根堀切見所

11_kitakaku 妙見南出郭

H_75 櫓台か

H_73 社殿南側削平地

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