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2009年3月10日 (火)

島ヶ原杉山城跡(三重県伊賀市)

島ヶ原地区の城跡巡り三弾目となるこの城跡は概念図でも分かる様に清助山城から望めば農作地を挟んだ東側の丘陵先端部は城跡でもあり、小屋(農機具小屋)のある背後より上れば直ぐにでも南郭に到達出来る。尚、名前が語るように杉山氏の居城として良いのだろうが、伊賀には杉山の呼称を持つ城跡が少なくとも三城存在する事から今回は区別する為に島ヶ原杉山城として掲載に及んだ、城史に関しての詳細は不明。

この城跡は麓居館、山上郭群(詰城)の二段構の様相を呈しており、伊賀にあってはさほど珍しくない構造と言えるものでもある。主郭は方形にあらずほぼ半円形状を描いておりその周囲は分厚い大土塁を巡らしている、最高所にあたる櫓台大土塁は蔓延る木々に妨げられて主郭内から直接望む事は出来ないが相当な高低差を伴っている。主郭内の規模はさほど大きいものではないが土塁背後は直ぐに住宅が迫っており、此方も郭跡と判断すれば案外ユニークな構造と言えるものではある。現状土塁の一部は住宅地敷地として削られた形跡があるが、ほぼ櫓台最高所までは当時のままとも見受けられるものであり、この櫓台背後の状態の良い堀切を越えれば山上郭まで10分程度で到達出来る。現在送電鉄塔の建つ小規模な山上郭跡(二段削平地)は大きな破壊は免れており、北斜面には二連の堀切跡も確認する事が出来る。城跡の見所は土塁最高所(相当高い位置にある)に位置する少し変形の二段櫓台土塁、その背後を断つ堀切が真っ先に挙げられる、いずれも状態が良いので訪れても必ず満足感の味わえる遺構とは思われる。尚、城跡の形態を把握する為にも山城ファンであるなら必ず山上郭(味気ないが、、)は覗く必要があるものとは思われる。

寺院東側の尾根先端に隣接する二城は形態も随分違い、更に両城の機能の違いなども想像すれば楽しめる要素でもあり、メリハリの利いた楽しい城跡巡りが出来る事請け合いの城跡と言っても良いのではないだろうか。

3 Dd 城跡概念図

5_1 進入口

11_minami_kaku_1 南郭

9_dorui 主郭内土塁見所

13_dorui 土塁背後

16_yagura_yori_sita二段櫓台見所

19_horikiri 堀切見所

22_horikiri_kita_kaku 北郭より堀切側

26_sanjyou_kaku_1 山上郭

27_kita_horikiri 山上北堀切

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