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2009年3月13日 (金)

白石山城跡(福井県大飯郡)

この城跡は若狭地方では初の訪問リポート掲載となるが、個人的にもまだこの地方の訪城は数も知れており、ついつい今日に至るまで掲載を先延ばしにしていた経緯がある。文献及びネット上でもほとんど紹介されていない山城ではあるが、山上には素晴らし過ぎる石垣遺構が残存しており、今回は若狭地方の第一弾目にあたる城跡としてその現況報告を掲載するに及んだ。城史に関しての詳細は不明であるが粟屋氏の居城と伝わっており、推察ではあるが当時若狭守護であった武田氏の家臣、粟屋氏(国吉城が有名)一族の城跡の可能性は高い様に思われる。

城跡は福井県大飯郡高浜町馬居寺(マゴジ)にあって、馬居寺すぐ西側に聳える山の山上に位置している。国道27号よりJR「若狭和田駅」付近より南下して馬居寺を目指せば容易に辿り着く事が出来、ルート図に示す様に寺院背後から舗装道で城跡南背後まで上れるので、車を路駐し尾根を少し北側へ移動すれば5分足らずで最初の堀切が迎えてくれる。

1route 登城ルート

5_minami_tozanguti 城跡南側からの進入口

3a 城跡概念図

現状(四月)城跡は相当藪化も進行しており、全体像の視認は当然困難な状況にあるが移動に難渋する状態でもないので歩き回れば山上における城跡遺構はほぼ判別確認出来る状態にはある。城跡最大の見所は前述の石垣跡であり、堀切を挟んだ本郭群の郭壁には随所に渡って残存石垣を窺う事が出来る。特に便宜上の二の丸東壁及び虎口周辺には多くの石垣跡が目に留まり、最大10mにも及ぶ石垣跡は一層見学者の目を楽しませてくれている。直線的に郭を連結しただけの縄張りと見受けられるが山上は四本の堀切によって分断されており、本郭部壁面が全て石垣で覆われていた事を考えれば、当時では相当堅固な山城であった様にも感じられる。石垣跡を筆頭に他では土塁跡、堀切なども明確に判別出来るので、当時の山城の状態にまで思いを馳せるのは容易でもあり、それだけで楽しさが倍増する事は請け合いの城跡とも言える。今回は山上のみの探索となったが、現状の藪を考えればとても北尾根まで踏破する気にはなれなかった。地図上からも北側尾根から麓までは郭の展開が当然予想される箇所でもあり、冬季に訪れる機会があれば改めて北尾根も覗いてみたいと言う気にさせられた。

城跡の成立した時代背景も詳細も現状での乏しい資料からは分からないが、これだけの石垣跡を含めた遺構が残っておれば充分推奨に値する城跡でもあり、個人的にも是非訪問をお薦めしたい山城の一つに加えられる。

23_shukaku_nai_yagura 主郭内の現状

26_yguradai_karabori_1 郭内の空堀見所

24_shukaku_nisi_heki_2 主郭西壁石垣

29_2maru 二の丸内

33_higasigawa_isi 二の丸東石垣

34_2maru_nisi 二の丸西石垣見所

35_koguti_kitagawa_2 北虎口石垣見所

40_horikiri 北堀切見所

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