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2009年2月21日 (土)

多田城跡(奈良県宇陀市)

城跡は奈良県宇陀市室生区多田にあって、満寿寺東背後の佐比山城及びその北側山上(北城)に位置する郭群を併せた一城別郭とも言えそうな形態をしているものである。多田氏の居城と伝わるが詳細は不明

城跡へは阪神側から向えば西名阪道「針」ICが最寄の乗降口、国道369号を少し南下すれば「白石」の交差点を左折、後はルート図の如く満寿寺を目指せば迷わず辿り着ける。まず居館跡とも見受けられる佐比山城は寺院住居横から観音堂への参拝道が通じているので難なく到達出来るが、北城は概念図に示す様に寺院北側の山道から上り、取り付き易い箇所からの直登となるので多少の藪漕ぎは覚悟しなければいけない。

現状(五月)佐比山城の方はある程度整備されているので縄張りを含めて土塁、縦堀(一部のみ)、土塁虎口などの遺構は確認し易い状態にあるが、主郭以外の郭跡は低い笹で一面覆われており、雑木に覆われた箇所も多い事から全ての遺構が判別確認出来る状態にある訳ではない。自作概念図に示される遺構が現状確認出来たものであり、主郭三方における斜面上は蔓延る雑木の為に外見からの確認は困難でもある。北城は肝心の主郭周りの遺構群は地表も見えない笹で覆われ、更に雑木も生い茂っているので尾根上に展開される郭跡を歩き回っての探索が余儀なくされるが、郭跡以外では主郭背後の堀切、郭切岸、土塁、空堀などは何とか確認する事が出来た。北城は郭間にそれほど高低差がある訳でもなく特筆すべき見応えのある遺構が存在しないのも現実であり、特に藪化は一層進行しているので夏季における訪問はなるべく避けるに越した事はないとは思われる。

多田城跡は二城で成立していると見受けられたが、比較的状態の良い佐比山城の方が縄張り妙味には欠けるが遺構が露見しているので見学もし易く、高低差を伴う切岸あるいは虎口土塁などかなりの見応えを感じる事が出来た。二城併せた規模は比較的大きく、この地を支配した多田氏の勢いを城跡を見る事によってそのまま感じ取る事は出来るだろう。

1route 登城ルート

3tada1 城跡概念図

25_kitagawa_yori_shukaku_heki 佐比山城切岸

7_2maru 佐比山城二の丸

12_dorui_koguti 佐比山城土塁虎口

18_shukaku_nai_1 佐比山城主郭

20shukaku_mawari_dorui_ato 佐比山城主郭土塁

10_horikiri 北城堀切

12_shukaku_nisi_karabori 北城空堀土塁

12_shukaku_obi 佐比山城主郭切岸

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コメント

「多田城」へ行かれたようですね、「北城」の主郭部の藪は大変だったでしょう。「佐比山城」に西から南西角の斜面に連続竪掘(畝堀)が11本(同行4人で数えたので間違えないと思います)存在します。「北城」の西郭には竪掘りが北斜面に存在します。
私は今日、伊賀市の「比治山城」に行ってきました。天正伊賀の乱の伊賀方の主要な城のひとつですが、想像以上に特徴のある遺構がたくさん残っていました。

TAKUです、北城は私が訪れた時もとんでもない藪地で遺構の確認には苦労しましたが、既に行っておられたのですネ、、、比治山城にはいずれ訪れるつもりでおりますが、今はやはり伊賀でも見応えのある高土塁が見れそうな城跡にはまっているので少し後になりそうです、情報有難うございました。

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