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2009年2月22日 (日)

畑城跡(奈良県山辺郡)

城跡は奈良県山辺郡山添村春日にあって、春日集落を南から見下ろす形の東西に長く独立した山塊の山上から西尾根上に位置している。西名阪道「山添」ICを降りれば数分内で登山口に辿り着ける距離にあり、ルート図に示す春日神社を目指せば分かり易い。神社には駐車可能でもありそこから南側へ山道を上って行けば道標は無いが、ルート地形図を頭に入れておけば直ぐ登山口は分かるはずである。そこから西斜面を上れば城中最大とも思われる東郭までは5分とかからず辿り着ける。城跡は奥田氏の居城を伝えるが詳細は不明

個人的には今回は季節を違えての二度目の訪問となるが、現状(二月)冬季にも拘らず前回同様状態の改善は全く無く、藪化は更に進行中でもあり主郭周辺及び他の郭群も雑木藪と化している状態にある。移動にさほど支障は来たさないものの郭全体像が窺えるのは限られた郭跡のみであり、見通しも悪い事から歩き回っての遺構確認となるが、残存する遺構群はほぼ当時のままとも見受けられるもので、自作概念図に示す遺構は全て判別確認出来る状態にはある。城跡は東西に渡る尾根上に山上東本郭群、中郭群、西出郭群が四本の深い堀切を挟んで構成されているもので、各郭群を分断する四本の堀切は城跡の見所でもあり一番の醍醐味を感じる部分でもある

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登城ルート

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城跡概念図

山上主郭からは四方尾根上に郭群が展開されており東本郭群のみでも一城に匹敵する規模を所有しており、小規模な山上主郭北壁には現在でも石垣跡が残存しており他の郭群と比べれば一層の堅固さを兼ね備えている様にも見受けられる。山上本郭群から尾根上を西に移動すれば堀切を挟んで中郭、更に西端に位置する西出郭までそのまま踏破出来るが、山上郭群より此方側の方が木々も少なく状態が良いので、郭切岸などの様に全体像が窺えるものは一層見応え及び迫力を感じる事が出来る。特に西出郭の堀切を含めた高低差のある郭壁は当時に近い直立に近い状態のものを拝む事が出来る。二度目となる今回の訪問では西尾根の探索が主目的であったが、期待を遥かに越えた見応えのある遺構群には感動しっ放しでもあり、改めてこの山城の規模を体感する事が出来た上に全体像をも把握する事が出来たので、東西尾根を縦断した形とはなったが非常に充実した訪城となった。

尚、下山時は概念図に示す西出郭北側から畑地に向いて山辺高校敷地側に下りれば、スタート地点である春日神社までは迷わず戻る事が出来る。結果として個人的にこの山城を一言で語るとすれば、「山城の醍醐味も遺構の見応えも兼ね備えた正に推奨に値する城跡」と言う事になろうか。

7_higasikaku_koguti 東郭虎口

16_hokutou_kaku_1 北東郭

27_shukaku_nisi_koguti_1 主郭へ西虎口

25_kita_gawa_isi_1 主郭北壁石垣跡見所

31_nisikaku 西郭群

34_horikiri_dorui_2 西堀切土塁見所

38_daihorikiri_3 中大堀切見所

39_nisi_nakamaru 中郭

51_nisi_demaru_daihorikiri 西出郭大堀切見所

56_nisi_demaru_nai_1 西出郭

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