川北山ヶ市城跡(京都府福知山市)
最初に、この城跡は既にリポート掲載済でもある「高龍寺城」関連から、個人的に西側「川北」付近に城跡の目星を付けて探索中に偶然巡り会う事が出来たのだが、小規模でありながらも郭跡、郭切岸処理、土塁などの明確な城跡遺構が残存しており、城跡としての情報は皆無に等しいが、隠れた城跡として是非この城跡の存在を知って欲しいが為に今回は、仮名「川北城跡」として掲載に及ぶ事となった。
(2010.4/4) この度、信頼出来る外部からの情報により、この城跡遺構は「山ヶ市城」の呼称を持った城跡である事が判明しました。
城跡へは福知山市内より北側を東西に走る県道74号より向う、川北集落に入れば県道沿いにある簡易郵便局の交差点から北側に望める丘陵がそれであり、直ぐ場所の確認は出来る。、後はルート図の如く川沿いに進路変更し、社殿参拝道を利用すれば主郭までは5分内で辿り着ける。(神社参拝進入口付近には小型車であれば一台駐車可能)
城跡は小さな社殿の建つ場所が主郭櫓台と見受けられ、南に向いて段郭群、北側は尾根沿い東側に土塁を伴った郭跡が確認出来る。この土塁は郭仕切り土塁、あるいは防備としても一役買っていそうに思えるもので、雑木藪の中ではあるが良い状態のまま自然保持されている。これは他に技巧的な遺構の見当たらない城跡にあっては唯一の見所と言えるものでもある。現状(12月)城跡は冬季にも拘らず主郭回りを除いては相当雑木あるいは竹が蔓延り、外見から全体像を窺う事はほぼ無理な状態にあるが、郭内に踏み入れば郭形状、土塁などは確認する事は出来る。
藪化進行中とはいえコンパクトな城跡なので全体の縄張りを把握する事は容易でもあり、県道からも数分で訪問出来る距離にあるのでお手軽感は強く、周辺移動中に立ち寄る程度の事であれば、充分納得して見学出来る城跡と言えるのではないだろうか。
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