八田城跡(三重県松坂市)
城跡は三重県松坂市嬉野八田町にあって、伊勢自動車道を走れば「一志嬉野」ICが最寄の降り口となる、そこから県道67号を南下すれば2km内に位置しており、ルート図の如く島田橋を越えれば二筋目を右折する、直ぐに左手側に丘陵(城跡)が見え、更に進めば城跡と分かる矢倉風建造物が見えてくる。ここを潜れば既に城域となるが、写真にある手前広場が駐車場なのかどうかはっきりせず(表示が無い)、個人的には公民館前まで少し戻って車は路駐した。
現状(一月)城跡は地元の人達の史跡に対する意識レベルの高さもあって、整備もある程度行き届いており、遺構の判別確認は容易に出来る状態にある。特に規模の大きい主郭は周囲に至るまで見通しが利く事からも広さを体感する事が出来、周囲を取り巻く分厚い土塁、一際高い位置にある巨大櫓台土塁、土塁を伴う二箇所の虎口など何れも素晴らしい状態のものを見学する事が可能となっている。縄張りは主郭に付随する二郭及び大堀切を挟んで南東丘陵上に位置する規模の大きい出郭より形成されており、小規模ではないが大きくもないレベルの城跡と感じられた。見所としては前述の主郭回り以外では主郭南側を分断する深い堀切が真っ先に挙げられ、井戸跡近くまで縦堀として掘削されており、更に状態も良い事から圧巻と呼ぶに相応しい様相が窺える。南東出郭は城跡案内紙には城域にも入っておらず、現状自然任せの雑木天国と化してはいるが、明らかに削平された跡も見受けられ、東側先端に近い箇所には土橋を伴う堀切まで備わっており、当然縄張りの一部と解釈しても良さそうには思われた。尚、出郭最高所から南に下りれば深い堀切が東西に渡っているので、これも見逃してはいけない。
全体を見て回って感じられた事は、遺構残存度はずば抜けて高く(完存に近い)、更に遺構保全状態の良い事から遺構も判別し易く、戦国期を物語る土塁城としては最高の教本にも値する城跡だと言えるのではないだろうか。城跡は自分の事前予想を大きく超えたレベルでもあり、公園化されてはいるが遺構は破壊されておらず非常に好感が持てた。これらの事からも個人的には推奨に値する城跡として、是非訪問をお薦めしたい城跡の一つには挙げられる。














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