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2009年1月25日 (日)

五箇篠山城跡(三重県多気郡)

三重県多気郡多気町古江にあって、町の中心部を流れる川を隔てて南側に位置する、独立した山塊の山上全域が城跡。野呂氏代々の居城と伝わるが詳細は不明2z

城跡へは伊勢自動車道「勢和多気」ICが最寄の乗降口、そこから国道368号を経由すればルート図の如く進行、迷わず丘陵上に建つ図書館向側の登城口までは辿り着ける。目指す山上郭(主郭)へは公園化されている事からも、遊歩道を上れば5分程度で到達出来る。

最初に到達した木々の無い眺望の利く郭跡が主郭に相当するものと思われ、周囲は土塁で囲まれた跡があり、東側は二重堀切(二重土塁)によってより堅固に構築されている。主郭は北麓道路上からも既に望む事が出来、裸山に近いので当時に思いを馳せる事も容易な状態にあるが、二重堀切を越えて東側は遊歩道によってある程度縄張りは把握可能なものの、北側帯郭内は前面竹林地、東一、二郭内は雑木矢竹密生地と化しており踏破は非常に困難、おまけに地表も見えない状況となっている。もちろん郭内の遺構に限っては視認も出来ないので確認は不能でもある。それでも郭間に施された高低差のある直立に近い切岸及び堀切は状態も良く城跡の最大の見所ともなっており、郭を連続して堀切で分断しただけの単調な縄張りプランではあるが、この山上に掘削された五本の堀切は非常に見応えがあり、主郭の状態の良い土塁と並んで城跡を語る上では一番誇れる遺構群であると目には映った。願わくば状態の良い主郭と同様に東郭跡も木々の伐採を行って、外見から覗いても容易に当時の山城が想像出来る状態にまで整備して欲しいものである。(規模もそれほど大きくはないので、やる気があれば充分可能とは思われる)

しかし他の県指定史跡に認定された山城のことを考えれば、ここまでの状態が保持されているのであれば文句も言えず、山城遺構を後世まで遺そうとする意欲は充分表れているので個人的には非常に好感が持てた。駐車場からも直ぐ上れてお手軽に山城を味わう事が出来、遺構残存度も非常に高いと見受けられるので、間違いなく訪問をお薦め出来る物件の一つと言う事にはなる。

1route 登城ルート

3go 城跡概念図

8 山上へ

16_gedan_yorishukaku_e 主郭南下段

19_shukaku 主郭土塁見所

19_shukaku_2 主郭

24_dorui_higasi_horikiri 二重堀切の1

27_2kaku_horikiri_1 東2郭の堀切

29_2kaku_higasiheki 東2郭切岸

32_higasi_horikiri 東端大堀切見所

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