« 向山城跡(兵庫県朝来市) | トップページ | 一部城跡(兵庫県養父市) »

2009年1月17日 (土)

三丘嶽城跡(山口県周南市)

山口県周南市熊毛町広末集落にあって、貞昌寺より山陽自動車道を挟んで北に聳える険峻な山容である三丘城山の山上が城跡、城史に関しての詳細は不明

我が故郷からそう遠くない場所にありながら何年も訪ねる機会が無かったが、今回やっと訪問する事がかなった。城跡へは登山口が数箇所あるらしいが山陽自動車道「熊毛」ICを降りると一般道144号より貞昌寺を目指して行くのが一番分かり易いと思われる、ルート図の如く集落に入ればまず西側へ橋を渡れば既に山塊は見えているので正面にある案内板で登山口を確認すれば、迷わず登山口駐車場までは到達出来る。

外見から窺えるようにこの城山の山頂に辿り着くまでは非常に厳しい上り斜面との格闘になるが、現状まだ九月ということもあって木々は青々と生い茂り、蜘蛛の巣を掃いながらの進軍を余儀なくされ、体に倍の疲れを感じながらやっと南端に位置する自然岩を取り込んだ物見郭跡に辿り着く事が出来た(約40分は要した)。

城跡は山上全域がほぼ雑木藪と化しており、移動はある程度出来るが郭内部の視認は藪によって中々難渋する状態になっている。それでも山上における遺構となる自然巨石を取り込んで形成された郭跡、郭切岸、郭壁の石垣跡などは充分判別確認する事が出来た。これだけ険峻極まりない山上にありながらも物見程度の城跡に収まらず規模は比較的大きく(総全長100m近い)、技巧を必要としない崖状急斜面あるいは石垣によって山上主郭周囲は固められていたとも見受けられる。

城跡最大の見所となるのは南端物見郭の手前数mに渡って築かれた残存状態の良い石垣跡で、この往時に思いを馳せることの出来る遺構を眺めるだけで、全ての疲れが一掃される様でもあった。それにしても巨石を以って防壁あるいは土塁代わりとしたこの山城の様相は戦国期ならではのもので、まるで天険の要塞の如しである。

Photo 登城ルート

4 南より城跡遠望

Photo_2 城跡概念図

11_ooiwa_koguti_ka 虎口風自然巨石

12_temae_isigaki 物見手前の石垣跡見所

16 南端物見郭跡

22_gedan2_kyoseki_heki_1 三の丸巨石壁見所

27 二の丸

28_shukaku_minami_sita_isi 主郭南壁の石垣跡見所

30_kyoseki_haigo 主郭の巨石壁

地形図から推察される様に山上郭から北東側尾根にも郭の展開は予想されたが、現状の全域藪化状態を考えれば更に尾根に降りてまで踏破する気にはなれなかった。未踏地は残したが城跡を個人評価した場合「藪化はしてはいるが手付かずの遺構の残存度は高く、これぞ戦国期山城である!」と声高らかに連呼出来る城跡と言える。

« 向山城跡(兵庫県朝来市) | トップページ | 一部城跡(兵庫県養父市) »

中国(山陽)地方の山城」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三丘嶽城跡(山口県周南市):

« 向山城跡(兵庫県朝来市) | トップページ | 一部城跡(兵庫県養父市) »

無料ブログはココログ