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2009年1月19日 (月)

東下城跡(兵庫県神戸市)

城跡は神戸市北区山田町東下にあって、別名「山田城」とも呼ばれ山田氏の居城と伝わるが詳細は不明。

近畿圏内ではもちろん神戸市内に居を構える城跡ファンでさえ聞いた覚えのない山城と見受けられるが、今回地図上からも場所はここ以外考えられないとして、見切り発車状態にはなったが個人的には自信を持って臨んだ。結果的に城跡は事前予想通りの山上に位置しており、期待をしていなかった分、予想を遥かに上回る残存度の高い遺構群に巡り会う事が出来た。年間を通して何人の山城ファンが訪れたのか想像出来るぐらいの山城なので相当藪化は進行しているが、現状(一月)多少移動に難渋するぐらいで、単調な縄張りの全体像を把握する事はほぼ可能な状態でもあり、その結果として今回鮮度の高い城跡の情報を掲載する事が出来た。

城跡へは県道85号を西に向いて走ればほぼルート図の如く東下集会所を目指して進行すればよい、集会所の隣山側には小さな公園があるのでそこに駐車させてもらい、更に概念図に示す通りに山に向う。進入口としては図に示す三箇所が可能であり、池傍から直登すれば5分程度で山上郭群に辿り着けるが、池を越えて更に歩けばカーブミラーがあり、そこから尾根に沿うか、あるいは畑地まで上ってその背後から尾根に沿って上っても、山上までは方向さえ間違えなければ難なく辿り着ける。個人的には矢竹に覆われた池傍(図に示す)から直登して下山に畑地を通過して下りたが、このルートの方が効率良く見て回れそうには思われる。

1route_2 登城ルート

5 池より城跡

7_gezanguti 進入路

3hi 城跡概念図

現状城跡は落葉樹の多い事から枯れ木が多く、郭内の移動に余り差障りはない。風化藪化共に相当進行している状態にはあるが、相当埋もれている堀切なども明確に見て取る事が出来、主郭内部も未だにほぼ平坦な削平地が自然保持されており、山上における遺構(土塁跡、堀切、切岸跡)群は全て判別確認可能でもある。特筆すべき見応えのある遺構が存在しないのが少し残念な処ではあるが、付近傍まで住宅地あるいは農地が迫っている事を考えれば、よくぞここまで自然保持されたものである。恐らく個人所有の城山である為に縄張りも当時の手付かずのままが残され、形態もほぼ変わらずそのまま数百年の時を経たものと察せられるが、この遺構残存度(ほぼ完存)を見る限りでは賞賛に値する山城である。神戸から三田にかけての山城としては滝山城跡あるいは桑原(大浪山)城跡に匹敵するぐらいの残存度の高い山城と言えよう。限りなく無名に近い山城ではあるが、個人的には是非訪問をお薦めしたい城跡の一つである。(夏季訪問は避けるべし!)

10_nisi_3dankaku_gun 西三段郭群

14_horikiri 15_horikiri_minami_sita_yori 堀切

16_2maru_dorui 二の丸土塁

22_shukaku_1 主郭

30_minamikaku_gun_horikiri_e 南郭群

31_minami_horikiri_1 南郭群堀切

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