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2008年12月 6日 (土)

柳生城跡(奈良県奈良市)

奈良県奈良市柳生町柳生にあって、柳生の里あるいは柳生一族の菩提寺となる芳徳寺を目指せば一番分かり易く辿り着けるが、広大な敷地を持つ寺院そのものも当時は居館跡にも見受けられるもので、土塁跡などが一部残存しているので覗く価値はある。山上郭群へは寺院側あるいは正木道場向いからの山道の、どちらを利用しても山上主郭には数分で到達出来る。

柳生陣屋跡からすると史跡としてもマイナーである為に、寺院には寄っても山城を見学するまでには至らない人が多いと思われるが(かつて自分もそうであった)、意外に遺構の残存度は高く、山上主郭以外の状態は自然任せの藪化進行中でもあり、良いとは言えないが充分見学する価値のある山城とは思える。三方に広がる枝尾根には堀切も設けられており、高さもあることから充分見応えのある遺構となっている。シンプルな縄張り構造ではあるが、まだまだ戦国期の香りを残している城跡の様には感じられた。現在中腹に位置する寺院から正木道場辺りに至るまで、どこまで近世において地形改変があったのかは想像の域は出ないが、山上を詰城として北西寺院側あるいは南麓側に広がった城域は、相当広いものの様には見受けられた。

1route2

登城ルート

3 城跡概念図

11_horikiri 南側大堀切見所

15_shukaku_nai_1 主郭

18_higasi_horikiri_1 東側堀切

26_kita_horikiri_1 北側堀切見所

38_tera_dorui_ato_1 寺院外周土塁跡

尚、城跡の真北側の道路を隔てた山上には古い形態を持つ柳生古城もあるが、此方はルート図の如くバス停より山上に向いて山道が用意されているので迷わず辿り着ける。現状、多少整備もされており遺構の判別確認は容易く、縄張りも把握し易い状態にある。郭間に堀切を挟みながら直線的に郭を配した縄張り構成であるが、遺構としては郭を分断する四箇所の堀切が最大の見所となっている。距離も二城近い事から、同日訪問すれば効率よく見て回れて、更に成立した時代による城跡の変遷も楽しむ事が出来るのではないだろうか。二城セットとして、お薦め出来る物件である事には間違いない処である。

柳生古城の城跡概念図3yag

15_daihorikiri_1 大堀切

17_shukaku_nai 主郭

20_yagura_haigo 櫓台北背後の堀切見所

21_horikiri_yori_kita1 北郭

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