家老ヶ岳砦跡(京都府亀岡市)
京都府亀岡市千代川町千原/拝田にあって、拝田集落の北側に聳え、鉄塔の建つ低山の山上部分が城跡。城史に関しての詳細は不明であるが、八木城跡から繋がる尾根を共有する事からも、支城あるいは東側を抑える為の砦とも見受けられる城跡である。
城跡へは国道9号を北上した場合、亀岡市内の「千原」の信号より左折、そのまま京都縦貫道路を潜ればすぐ側道側に右折、後はルート図の如く八幡神社を目指せば良い。実際にはルート図に示す矢印の舗装道路からも直接取り付き地点まで行けると思うが断定は出来ない。神社に到着すればトンネルの上を通過しながら本来の道路に合流するが、その峠道から東に向いて直登する事になる。少し上れば尾根上に到達し、数箇所の削平地を窺いながらも本郭までは数分で辿り着く事が出来る。
現状(12月)城跡は藪化の深刻な状態にあるが、移動は踏み跡を辿ることが出来るので、シンプルな縄張りを把握する事は容易となっている。最高所である砦跡には、それに相応しい小規模な主郭(櫓台)が設けられ、本郭北側壁には切岸処理も窺われ、東斜面を下りればその先端には堀切まで備わっている。山上本郭部は30m程度の小規模な城跡であるが、意外に本郭群以外の両翼は長く、西側は峠に向いて狭い尾根上に数箇所縄張りとしての削平地を見て取る事が出来る。本郭群より南側山麓には字名として「大将軍垣地」八幡神社付近は「長者垣地」となっており、麓には居館跡の痕跡も残っている事からも、推察ではあるが意外に城跡としての規模は大きく、山上砦跡は詰城としての機能を担っていたものかもしれない。
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