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2008年12月29日 (月)

大江堀城跡(兵庫県養父市)

この城跡に関してのリポート掲載は来年早々を考えていたのだが、余りにも素晴らし過ぎる技巧的な畝堀群の前には情報鮮度を少しでも落としたくないので、本年度最後を飾るに相応しい城跡としてラスト掲載に及ぶ運びとなった。

城跡は養父市八鹿町大江にあって、集落中心部を東西に流れる川の南側に位置しており、地元の氏神を祭る神社のすぐ背後の山がそれである。城跡は限りなくマイナーに近いもので、地元の方に訪ねたら場所は当然知っておられたが、城史に関してまでは全く知り得ないとの見解であった。

道順としては既にリポート掲載済でもある坂本城跡を起点にすれば説明し易く、ルート図の如く坂本城跡直登山口への分岐地点は直進し大江集落に向う。川沿いに走れば左手側の山中腹に寺院が見えてくるので、その手前道路沿いにある公民館の敷地を借りて駐車、そこからは歩いて逆に100m前後戻り、沢水の流れる沢沿いを真直ぐ南側へ上る。途中に獣避けフェンスがあるが開閉してそのまま参拝道で神社を目指せば10分もあれば神社に辿り着けるが、社殿背後に高く聳え立つ切岸は城跡の一部でもあり、下から見上げればこの城跡の放つ強烈なインパクトも既に伝わってくる。

現状(12月)城跡は山城としては申し分のない状態で、ほぼ単郭で成立しているので全体像も掴み易く、縄張りも非常に把握し易い状況となっている。前述の畝堀は相当堆積物、あるいは長年の風化によって深さも失われ、相当埋もれてはいるが土塁を伴ったおよその構造は把握出来、同じ但馬地方にある残存状態の良い伊賀谷城跡とまでは行かないまでも、この畝堀は他に類を見ない優れた技巧も伴っており、正に一見の価値に値する城跡と目には映った。主郭北壁には石垣痕も残存しており、西側には崩落石の多いことからも当時は壁面全てではないにしても、石垣で固められていた可能性は高いと思われる。

小規模な城跡ではあるが、社殿側から見上げれば20m以上の高低差を持つ直立に近い切岸、あるいは大土塁の迫力、周囲に放射状に延びる畝堀など全てが見所でもあり、凝縮された遺構の数々には圧倒される事請け合いの城跡と言えよう。 

1route 登城ルート

5 進入路

3oo 城跡概念図

11_oku_dorui 社殿側から望む

16_minami_dai_horikiri 南端大堀切見所

19_shukaku 主郭

21_shukaku_kitaheki_isi_1 主郭北壁石垣痕

26_une 26_une_2 畝堀見所

33_hokutou_dai_dorui_1 北東大土塁と空堀見所

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