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2008年12月21日 (日)

大上東平城跡(兵庫県篠山市)

兵庫県篠山市大上にあって西ノ山城から見ればすぐ東側に隣接する南北に長い独立した山塊の山上が城跡であり、二峰の最高所に主郭を備え南北の二城から形成される山と見受けられる。城史に関しての詳細は不明であるが、規模及び形態から推察するには、畑氏の居城である八百里城とこの城跡の中間に土居の内(畑氏館)が存在する事からも、館周域を固めたとも思える支城あるいは砦とも見受けられるが、少なくとも明智の関わった城でない事だけは確かであろう。

城跡への道順としてはルート図に示す様に西ノ山城から歩いても行ける距離にあり、二箇所の分かり易い進入地点があるが、西側には民家が集中しており自ずと民家の庭先もかすめ、民家所有の畑地あるいは竹林地も通り抜ければならない事からも、最北にある池側からの直登をお薦めしたい。此方からの直登では尾根上を南に移動して北城主郭までは10分程度でもあり、そのまま南端の主郭から南郭まで縦走すれば少し距離はあるが、山上におけるほぼ全ての遺構を確認する事が出来る。

現状(12月)城跡は案外雑木は多いが、落葉している事もあって移動に難渋する事も無く、遺構を確認しながら全体をほぼ見て回れる状態にはある。特別採り上げるべく遺構は存在しないが、強いてあげれば南北を分断する深い堀切(堀切道)と言う事になる。本来は東西に抜ける移動道でもあったようだが、現状では倒竹あるいは堆積物で通行は出来ない状態にある。この堀切道は下山時において竹林地を通過し迂回しながら確認したが、民家背後の畑地まで土塁を伴って構築されており、比較的見応えを感じる事は出来た。山上郭群においては北城に郭切岸、堀切、土塁跡などを窺う事が出来たが、少し規模の大きい南城では切岸は確認出来たが、急峻であるせいか堀切などは認められなかった。手っ取り早く城跡を見学したい方にとっては、自然風化に任せた当時のままとも思える、北城の遺構見学だけで充分満足出来るのでは無いかとも思われる。

1ooue 登城ルート

H_40a 城跡遠望

3higasi 城跡概念図

8_kita_horikiri_1 北堀切

12_higasi_dankaku 北城段郭群

21_minami_hasi_kaku 北城南郭

23_tyuuou_horikiri_3 中央大堀切見所

26_minami_shukaku_1 南城主郭

尚、この城跡から西側すぐの距離にある県指定史跡にも挙げられている土居の内跡(畑氏館)は、この地方では珍しい方形館跡でもあり、周囲は分厚い高土塁及び水堀によって守備され、残存状態も良い事から非常に見応えもあり、是非訪問をお薦め出来る物件でもある。現状少し埋もれて一部畑地になっている水堀跡は幅もあり、甲賀地方でも中々御目にかかれないほどの、素晴らしい遺構と断言出来るものである。Yakata_1 Yakata_2 Yakata_3 Yakata_4

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