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2008年11月 9日 (日)

遠阪城跡(兵庫県丹波市)

new 最初に、この山城は人馬も拒む天険の地にあり、自分が今まで直登して来た山城の中ではダントツとも言える傾斜角度である、しかし辛い思いをして登っても、必ずや期待を遥かに上回る遺構群に巡り会えると断言出来るので、足腰に不安の無い方は是非トライしてみる事をお薦めする城跡である。

兵庫県丹波市青垣町遠阪にあって今出川親水公園のほぼ西背後に位置する山の山上が城跡、山垣城主である足立氏の峠監視機能を担った支城と見受けられるが、八上城主波多野氏の傘下にあった為に秀吉軍らによって攻略される、城主は自刃の歴史有。

城跡へは篠山辺りから北上する場合、国道176号から北近畿豊岡道へ乗り継ぎ、青垣ICで降りれば国道427号から現地の今出川親水公園(道路沿いに案内板あり)あるいは熊野神社を目指せば分かり易く到達出来る。公園駐車場からはルート図の如くそのまま川沿いに歩き、そこからフェンスを開閉すれば山道があるのでそれを利用して山裾まで向う。

既に見えている「今出せせらぎ園」の建物背後側の植林地から登ればよいのだが、地形図から直登取り付き地点を検討しても城跡周りは全て等高線が狭く、予測はしていたが現地でこの斜面を見るに、これ程とは想定外のことであった(腰が引けそう)。かなり厳しい斜面(宇津城跡へ上られた人なら見当が付くと思うが、それよりも高く更に急峻)との戦いが待ち受けていたが、登り始めに二本の凄い縦堀が眼に留まっていたので、既にアドレナリンも出始めており、覚悟を決めて山上を目指す(比高約200mある)。なるべく右側稜線側の傾斜が少しでもましと思える方向に周りながら、30分前後は要したが山上までやっとの思いで辿り着く事が出来た。

現状(11月)城跡は比較的見通しも良く下草も少ないので、山上における遺構群は全て判別確認が容易に出来る状態にある。城跡最大の見所は三連の堀切と山上から麓まで落ち込んで行く縦堀、南郭端にある土橋を伴う片堀切(これは凄い!)、眼に留まる堀切群はどれも状態が良く素晴らしい上に美しい、常に草木で覆われた縦堀しか頭に浮かんで来ないが、縦堀でここまで全貌を窺う事の出来る山城は数少ないし、これだけでも貴重な存在の山城と言える。

規模は左程大きくは無く、縄張り妙味もあるとは言えないが、残存度が高く状態の良い堀切群だけは誇ってよい、一見の価値のある山城と目には映った。

1route 登城ルート

4_2 登城進入路

3on 城跡概念図

12_tyokuto_tatebori 登り始めの二連の縦堀

16_tatebori_1 北東側の堀切から縦堀へ

23_shukaku_higasi_heki 主郭切岸

22_daihorikiri_1 主郭南大堀切

27_horikiri_yori_2dan_dorui_kaku 堀切より南二段小郭

30_minami_oohiroma_2 南郭

29_horikiri3_1 南郭側の堀切

33_tatebori 南郭端の片堀切

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コメント

はじめまして。
いつも参考にさせていだだいております。ここは強烈な直登ですね!道ないしで私も2本の竪堀沿いを直登し右手の尾根を回り堀切と竪堀を見ながら主郭へ行きました。
記事の通りイイ遺構が残っており達成感はありました!
ただ、この遠阪城は登る人を選びますね。

TAKUです、すぎたくさんコメント拝見させて頂きました。
ブログがお役に立てて何よりでしたが、藪漕ぎのない直登が唯一の救いとも言える、訪れるには少し厳し過ぎる城跡ですね。今でも苦労しながら上ったルートが鮮明に思い出されます。
遺構の見応えもさることながら、達成感も半端ないものが味わえました、、、
これからは多少暑さも弱まり、快適に山城巡りが楽しめる季節になってくるのではないでしょうか。

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