« 鹿伏兎城跡(三重県亀山市) | トップページ | 黒井西ノ丸城跡(兵庫県丹波市) »

2008年10月24日 (金)

伊勢霧山城(三重県津市)

三重県津市美杉町下多気にあって国指定史跡となっている北畠城館跡あるいは神社を目指せば道路沿いに看板も設置されており辿り着く事は容易に出来るが、、、これは相当な山奥である。しかし北畠氏はなぜ当時でも現在でも相当不便であったと思われる、山深く、まるで隠れ里に近いこの辺境の地を選択して築城したのであろうか?

霧山城跡はここ城館跡から北西側の標高560mの山上にあり、登山遊歩道を利用すれば約40分で山上に到達出来、その間には館詰城跡や尾根上の大規模な郭跡、点在する郭跡などを確認しながら上れるので、距離の長さをあまり感じる事無く山上までは辿り着ける。登山口から少し上ると最初に詰城とされる城跡らしい規模の大きい方形郭跡が現れるが、その高低差10mに及ぶ郭切岸には圧倒されてしまう、興奮を覚えながら更に上るとすり鉢状になった馬場跡にも窺える広い郭跡があり、更に数箇所に点在する郭群を確認しながら山上まで上る事になる。

1_2 登城ルート

8 館詰城跡の概念図

14_tumejiro_nai 詰城主郭

22_baba_dorui_dou_1 詰城西側の馬場跡か

山上郭群は主郭及び副郭の二郭と別峰にある南郭の三郭から形成されており、険峻な山上に位置する為に規模は大きくは無いが、残存状態は素晴らしく整備もされているので遺構及び縄張り共に分かり易く、快適に見て回る事が出来る。見所も多く郭間の深い堀切、谷底まで落ち込む切岸、分厚い土塁など、どれを挙げても見応えのする山城遺構ばかりで、これだけ状態が良いのであれば往時に思いを馳せる事などは容易に出来る。

この険峻極まりない山容から察しても、更にこの城跡遺構から考えても、正に天空の城と呼ぶに相応しい山城であり、おまけに山上からの眺望も抜群で、戦国期山城と共に山登りも楽しめて、尚且つ広がる大自然との一体感も味わえる数少ない城跡の一つと言えよう。

近畿圏において険峻な地にある山城(土塁城)でありながら、これほど整備の行き届いた城跡に出会える事はほとんど不可能! まだ未訪の方は是非この本格的山城を麓居館跡から山上まで順を追って見学して頂きたいと思う。

3_1 霧山城跡の概念図

33_minami_kaku_kanetukidou 南郭(鐘突き堂)

42_shukaku_koguti 主郭土塁虎口

46_komegura_yori_yagura 米倉跡より主郭及び大土塁

47_yagura_heki  主郭西側美しい切岸斜面

56_higasi_fuku_2 東副郭

59 堀切

« 鹿伏兎城跡(三重県亀山市) | トップページ | 黒井西ノ丸城跡(兵庫県丹波市) »

三重県の山城跡」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1070646/24494992

この記事へのトラックバック一覧です: 伊勢霧山城(三重県津市):

« 鹿伏兎城跡(三重県亀山市) | トップページ | 黒井西ノ丸城跡(兵庫県丹波市) »

無料ブログはココログ