野間城跡(大阪府豊能郡)
大阪府豊能郡能勢町野間中にあって集落より谷川を隔てた南側に位置する山の山上が城跡であるが、北東麓一帯には居館跡を含めた広大な屋敷跡が段郭群を形成している。代々野間氏の居城と伝わる
城跡へは国道477号野間中交差点から南側に位置する円珠寺を目指すと分かり易い、ここの駐車場を借りれば目的地である野間城跡及び後世の野間館跡並びに県道4号を隔てた北に位置する野間中城跡までは歩いても苦にならない距離なので三城を同日訪問する事が出来る。肝心の野間城跡へは寺院より川沿いに歩きルート図の如く橋を南に渡り一直線に山に向う道を上れば城域と見受けられる溜池、虎口跡に遭遇出来る。
概念図にあるが如くこの周辺は屋敷跡で南最奥まで形成されているが現状一月でも全域が笹藪で覆い尽くされており郭内に侵入する事はほぼ不可能な状態にある、それでも図に描かれた箇所までは外見からも判断でき南奥には野間氏の古い墓もあり歴史の流れを感じさせるものとなっている。
山上郭へは鳥居を潜れば参拝道で迷わず到達出来るが、山上までには北尾根に五段郭更に北東側にも段郭群が形成されている。現状山上には社殿が設けられており植林地である事も手伝ってか下草も少なく見通しも良いので遺構の判別確認は容易に出来る状態にある。流石に野間氏の本城らしく規模も大きく、縄張り妙味は無いが高い切岸、櫓台背後の大堀切などは中々見応えのあるものである。山上郭群に石垣跡は見受けられなかったが麓の屋敷跡群には当時のもかどうかは判別不能であるが随所に石垣跡が見え隠れしていた。
城跡は個人的評価になるが麓の居館跡、屋敷跡群及び山上郭群まで飽きを来させず見て回る事が出来、更に当時の根小屋と山上詰城との関係が手に取る様に分かり易く伝わってくる見本の様な城跡であると言える
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