余野本城(大阪府豊能郡)
大阪府豊能郡豊能町余野にあって国道423号沿いにある城山高校の道路と川を隔てた真西側の尾根から山上までが余野本城跡で、城山高校自体は余野城の郭跡を転用して敷地とした(高校北側の丘陵地には寺院から果てしなく続く馬場跡とも見受けられる広大な平坦地が存在する)もので城跡案内板が東南側の小道に設置されている。恐らく能勢氏関連の城跡とは思われるが詳細は不明
城跡へは国道423号沿いにある城山高校南側の交差点より南の細い道に進入、後はルート図にある様に城跡のある尾根に向いて進路を変えて行き止まりとなる資材置場まで向かう。ここからは北側の低い尾根に直接取り付けば右側が出郭へ、左側が山上主郭へ10分程度で到達する事が出来る。
大阪府にあっては豊能郡には山城が特に多く山辺、山田、上杉、野間、森上、丸山、栗栖城など残存状態の良い山城が目白押しとなっている。その中でもこの城跡は基本的には単郭構造なのであるが縄張り全体像から考えた場合に非常にユニークさも技巧さも随所に備わっており、練られた縄張りプランの城跡だと分かる。個人的には色々な想像を掻き立たせてくれてロマンにも浸れ、同郡内にあっては好きな城跡のベスト3の一つには挙げられる城跡である。
現状(四月)城跡は植林地になっており、下草も雑木も少ないので動き回り易く遺構は判別確認し易い状態にある。植林地としていない主郭東側及び南西側は相当藪はきついが全体としてみれば残存状態は良い部類に入る城跡である。
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