山田城跡(大阪府豊能郡)
大阪府豊能郡能勢町山田にあって先に訪問リポートした山辺城からは国道173号を挟んで更に西側の山に位置しており、その中間には森上城もありこの周辺は国道「山辺口」の信号を中心にして四方は山城(今西、山辺、上杉、高山、浮、栗栖、宿野城)の密集地帯の様になっている。城跡は山田氏の居城を伝えるが詳細は不明
城跡へは国道173号を北上した場合「栗栖」の信号を左折(西)、そのまま一般道602号より森上城跡訪問時の駐車場となる岐尼神社を通り過ぎてルート図の如く神宮社を目指す。更にそこを通り過ぎて細い道から最奥の池まで向かい段になった休耕田を北に上れば城跡西側の堀切まで辿り着ける。
城跡は主要二郭で構成されるシンプルな縄張りであるが遺構の残存度は高く分厚く高さのある櫓台土塁、周囲を取り囲む土塁、堀切、井戸跡と言った具合に抜群の存在感を誇っている。現状(五月)郭内は地表も風化中で凸凹しており相当荒れ放題となっているが藪化までにはまだ遠く下草も少なく、存在する全ての遺構はほぼ判別確認できる状態にあると見てよい。総合的には縄張り妙味には少し欠けるがリアルに当時を思い起こさせる遺構群は見応え充分で時間の経つのも忘れてしまうほどである。後はこのままの状態が自然保持されながらも指定史跡として認定され、後世まで遺される事を願うばかりである。
二の丸仕切り土塁
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