上杉城跡(大阪府豊能郡)
大阪府豊能郡能勢町上杉にあって上杉集落より北東側の丘陵上が城跡、小塩氏の居城と伝わるが詳細は不明。
城跡へは603号沿いのカーブ先端にある上杉神社を目指す、神社の背後から既に城域と見受けられ出郭らしき削平地が現れる。ここから更に北尾根上は自然地形に近いが郭跡となっており堀切のある土塁虎口を越えればいよいよ本郭部に突入する事になる。城跡は南から北に向かっての長い尾根を利用し、堀切を境にして四郭から形成されているもので特に主郭周りは複雑でユニークな縄張り構造となっている。ユニークと言っても言葉では中々説明し難いので是非訪れて見て納得される事をお薦めしたい、現状城跡は藪化進行中ではあるが特に移動、視認に困難を来たすまでには至っていないので遺構はほぼ確認判別出来る状態にある。しかし主郭北の堀切から北側の郭跡にかけては相当藪化も激しく流石に更に北を踏破してみようと言う気にはなれなかった。
大規模な山城ではないが自然地形を上手く利用してよく練られた様に窺える縄張りプランは見て回る分にも中々飽きを来させず、おまけに遺構残存度も高く予想以上に楽しませてくれる城跡であった。
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