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2008年8月31日 (日)

雨山 土丸城跡(大阪府泉佐野市)

大阪府泉佐野市土丸にあって南北朝期において南朝側の拠点となる城跡であるが雨山、土丸の二城から成立する城域の広い山城である、戦国期までは数度の城主の変遷もありながらも17世紀初頭までは城として機能していた模様である。

城跡へは数箇所登山口がある様だが何れも登山遊歩道が山頂まで通じているので迷わず辿り着ける、その中でも恐らく最短で尚且つ遺構確認しながら城域全体を見て回れると言った点においては阪和自動車道のすぐ手前真北にあたる成合南の登山口からがベストだと思われる。

1_route 登城ルート

4_tozanguti 登山口案内板

3 城跡概念図

このルートでは最初に規模の大きい馬場跡を通り雨山城千畳敷き跡に到達するまでは20分程度の道程である、この山上郭群はほぼ主郭と千畳敷きの主要二郭で形成されており見所としては未だ健在の鋭角で高低差のある切岸に尽きるのではないかと思われる。井戸跡も残存しているが綺麗に整備されているので今一リアル感には欠ける、この井戸跡の脇から南西に向いて下りて行けば10分程度で土丸城跡に辿り着けるので決して見逃してはならない。

11_2 千畳敷き手前の堀切

19_senjyou_jiki_1 千畳敷き

22_tukimitei 月見亭跡

33_hokusei_gedan 主郭北西下段郭

31yaguradai

雨山 主郭

土丸城は雨山より少し規模では劣るが主郭手前の防塁としての大土塁と主郭切岸が目を引き、北西側には堀切を挟んで二段郭も設けられている。

現状両城共にある程度整備されており残存遺構のほとんどは確認判別出来る状態にある、縄張りは三箇所の山のピークに跨っており城域は広いが郭占有面積は山が険峻な為にそれほどの規模を有してはいない。自然と一体感を味わいながらの登山は気分を爽快にさせてくれ、山上は眺望もききゆったり流れる時間は戦国期にタイムスリップした様な錯覚にも捉われ、想像も限りなく膨らます事の出来るロマン溢れる城跡である。

20_3maru_yori_shukaku_gawa 土丸三の丸より主郭側

22_dorui_horikiri_1 主郭東の大土塁

28_2maru_yori_shukaku_heki_1 二の丸より主郭切岸

33_shukaku_nai_oku_yagura 土丸 主郭

38_horikiri_dobasi 北西堀切土橋

42_nisikaku2 北西郭

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