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2008年8月12日 (火)

福地城跡(兵庫県西脇市)

兵庫県西脇市黒田庄町福地にある城跡

予備知識のないまま訪れる結果となった今回の城跡であるが訪問紹介するにあたって少しややこしい事になった。

本来は蟲生城(福地城とも呼ばれる)を場所の確認もせぬまま訪れたのであるが、場所が分からず御霊神社周辺を徘徊していたら、偶然ではあるが測量に携わっておられた市役所の方に出くわした。これは良い機会と思い城跡の情報を求めたら、話は長くなるので結論から言うと「山上と麓側に二城存在し、山上郭は蟲生、現在の地であるここは暫定ではあるが福地城と呼ばせてもらっている、こちらは秀吉の中国制覇中に影響を受けた後世の城跡」と言う見解であった。今もまだ調査中であると言うことは近いうちに歴史も少しは解明され、城跡としての全貌も明らかになるのではないかと期待が持たされる。

徘徊中の城跡は便宜上福地城と呼ぶがこの城跡は確かに秀吉の影響を受けており巨大な土塁虎口、それに伴う空堀などは間違いなく織豊系のものと見受けられ主要四郭から構成される相当な規模の城跡である。特に見所は幅を持たせた空堀で広大な西郭との境に設けられており今でも少し水を湛えている、東端にある主郭には櫓台と思われる土塁も残存しており、その背後は堀切で絶たれている。天然の堀として機能している川には空堀も落ち込んで来ており縄張りプランも多少ではあるが見えてくる。現状測量調査の為部分的には木々も伐採されているが三月と言えどもほぼ全域が雑木に覆われている、落葉している為見通しはある程度きくが夏場の訪城はきびしいと思われる。

1z 登城ルート

3musio3 城跡概念図

30_shukaku_1 主郭

28_higasi_daihorikiri_1 主郭東堀切

34_naka_kaku_daidorui 大土塁虎口見所

36_mizu_bori_1 空堀(本来は水堀か)見所

32_nisikaku_koguti_2 西郭登り土塁虎口と空堀見所

思わぬ事で歴史にも登場してこない、素性もはっきりしない城跡を見学する事になったがまだまだこの様な城跡があると思えばこれからの山城訪問にも期待が膨らむと言うものである。これから臨む蟲生城跡はこの城跡を見学した跡なので少し霞んで見えるかもしれない。

7_karabori_ka_2蟲生城 南山裾の空堀

12_demaru_gedan 西出郭

19_shukaku_e_koguti_horikiri_1 埋もれた堀切

21_shukaku_koguti 主郭切岸と虎口

22_shukaku_nai_1 蟲生城主郭

蟲生城跡は福地城跡の北側に聳える山の山上にありほぼ二郭で構成されるもので東が主郭群で規模は大きいものであるが現状相当藪化が進行中である。西は現在稲荷社となっているが郭跡を転用したもので出郭の機能を備えていたと見受けられる。ちなみに城主は豊臣傘下に入ったと聞いたが、この古い形態の山城を捨て福地城は豊臣主導の下に新しく築かれた城跡なのかも知れない。

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