中村城跡(京都美山町)
京都府美山町静原にある周山街道162号線沿いにある城跡。島城とは数100mの距離にあって街道隔てた真北に位置するが、島城を本城とした場合の支城か街道監視の砦の機能を担っていた城跡かも知れない。詳細は不明
京都市内から周山街道で北へ車を走らせた場合は銘木工芸「山匠」を目指せば分かりやすく辿り着ける、城跡はこの「山匠」の道を隔てた真向かいの小山にあり、数10m先の土木作業所の手前を右折した小道から旧社跡に通じる堀切道の様な山道があるのでそれを利用すれば城域である北側の虎口を伴う削平地に到達出来る。ここより南西斜面を直登で上り切れば土塁を伴う北郭に直接辿り着ける。
城跡は小山の頂上を主郭として尾根三方向に広がった構成で、主郭は規模も大きく南北に石積み跡の窺われる櫓台土塁を備えており街道筋に睨みを利かせていたと思われる。直登してきた斜面の反対北側にある社跡には屋敷跡とも見て取れる広い平坦地が段状に配され尾根続きの山上にも出郭らしき削平された平坦地があるので、これらは城跡遺構にも感じられるがあくまでも推察の域は出ない。本郭周りの遺構としては土塁、空堀、縦堀などは判別確認出来るが、藪化もかなり進行中である為夏場の訪城は出来るだけ避けた方が良いと思われる。
自然風化に任せたままの荒れた状態ではあるが遺構残存度は非常に高いと感じられる城跡である
西側より遠望
登城ルート
城跡概念図
北郭3の土塁
北3郭より北2郭の切岸
主郭内の空堀
空堀別角度より
主郭
主郭西土塁虎口
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