« 丸山城跡(京都府綾部市) | トップページ | 宇津城跡(京都府京北下宇津町) »

2008年7月31日 (木)

須知城跡(京都府京丹波町)

京都府京丹波町市森にあって集落からは南東側に位置する、名勝琴滝の真北の山の山頂が城跡である。別名市森城

南北朝期から成立する本来須知氏の城であるが明智光秀の丹波侵攻によって落城し、その後光秀側の傘下に入っているが詳細は不明。同じ須知氏の居城であった上野城の集落には現在でも須知を名乗る子孫の方が在住しておられる事から考えれば案外戦国期をうまく乗り切った一族なのかも知れない。

城跡へは国道9号線を京都側から北上した場合、琴滝の看板が見えてくれば右折し琴滝か玉雲寺を目指す、寺院東側に聳える一際高い山がこれから登る城跡である。。寺院からは歩く事になるが直接東に向かわず山裾を北に向かう未舗装道を数100m進み北端の出郭に見える辺りから尾根に向けての山道があるので、それを見つけたらそれに沿って登る。この山道さえ見つければ一旦尾根に出ながら土橋(土塁道)を右手(東側)に登って行けば自然に山頂までは辿り着ける。案内標示も無いので分かり難いがこの道を外すと相当な藪漕ぎになるので注意して見逃さない事が大事である。山頂までは踏み跡程度の道しかなく郭跡の切岸は相当な急斜面となっているので注意して登る事が必要、麓からは50分程度の道程になるが山を登りきれば必ず期待していた以上の感動と達成感を味わえる事請け合いである

4_enbou 登山進入口

8_demaru_yori_dobasi 尾根到達点の土橋

1route_3 登城ルート32

城跡概念図

城跡は堀切を挟んで新旧の二城で形成されるが東城とされる方が少し形態も古く明智の改修を受ける以前の須知氏の城跡とも見受けられる、この城跡の最大の特徴は石垣の多用が挙げられ二の丸虎口及び西郭間の石垣、崩落しているが主郭間の石垣と主要な箇所は全て石垣造りである、中でも主郭東壁を形成する高石垣は特別高く積み上げられ同時に本来の高さも維持しており最大の見ともなっている。東城にも郭間の壁には随所に石垣跡を眼にする事が出来る。16_3maru_yaguradai

西郭

21_2maru_dankaku2_yori

西郭より二の丸石垣跡

25_2maru_nisi_isigaki

二の丸西石垣

36_shukaku_daidorui 主郭

26_2maru_koguti_isi_1 二の丸虎口見所

城跡全体を考えれば特別縄張り妙味がある訳でもなく、優れた技巧的な遺構がある訳でもないがやはりこの険峻な山上を削平し石垣を積み上げて築き上げられた事がロマンであり感動を誘う部分でもあると思う。

40_shukaku_kitagawa_3 42_shukaku_higasigawa_3

主郭東の残存高石垣見所

50_higasi_shukaku_nai

東城主郭

54_higasikaku_isi_2 東郭壁の石垣

現状城跡は冬季の訪城という事もあって見通しも良く縄張り全体像も把握し易く又密集する木々に阻まれる事もないので快適に見て回れたが、夏季においても比較的雑木は密生していないと思われ案外苦労せずに訪れる事が出来るのではないだろうか。しかし50分の登山はやはり体には相当堪えるものがある。

« 丸山城跡(京都府綾部市) | トップページ | 宇津城跡(京都府京北下宇津町) »

京都府の山城跡」カテゴリの記事

コメント

先週、京北周山町と丹波町のお城を巡りました。
印象に残るお城ばかりでしたが、特に須知城の高石垣は「こんなところにも!?」的な意外性があり、楽しむことができました。

地形図を利用した登城ルート、見所を記した城跡概念図など、訪城の手助けとなる情報満載なブログで感激しております。
また、京都方面の山城を巡る機会ができれば参考にさせていただきます。

TAKUです、コメント拝見致しました。
山城賛歌のリポート記事が訪城のお役に立てたと言う事でもあり、非常に嬉しく思っている今日です。
これからは、山城巡りに最適とも言えるシーズンに入りますが、最近では熊が里山近くまで出没しております、12月に入れば熊も冬眠時期に入りますので、多少リスクは減るとは思いますが、是非気を付けて山にお入り下さい。(念の為に鈴の形態をお忘れなきように、、、)
今日は自身にとって励みともなるコメントを頂戴し、有難う御座いました。

TAKUさん、こんにちは!私は山城に行く時はTAKUさんの縄張地図や周辺地図を参考にさせて戴いて居ります。自分で写真を撮って、FBのアルバムを作成し、お城のグル-プに投稿しています。今回、須知城に初登城して投稿の説明の補助としてTAKUさんの周辺・縄張地図を掲載させて戴いても宜しいでしょうか?

コメント拝見させて頂きました。
当ブログが登城におけるアシストとしてお役に立てて何よりです。
早速ながら、ご質問の件になりますが、啓蒙活動の一部とご推察致しました。お断りする理由は何一つございません。OKです!
稚拙なイラストですが、お役に立てれば幸いです。

TAKUさん、有難う御座います。一応、TAKUさんのHPから拝借してる事は明記させて戴きます。今後も、掲載させて戴く事が有ると思います。宜しくお願いします。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1070646/22630874

この記事へのトラックバック一覧です: 須知城跡(京都府京丹波町):

« 丸山城跡(京都府綾部市) | トップページ | 宇津城跡(京都府京北下宇津町) »

無料ブログはココログ