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2008年7月21日 (月)

仮)中尾西城跡(京都市左京区)

京都市内銀閣寺の北西側山上に主郭を構える古い形態の山城である、中尾山城から西に派生する尾根の最高所ほぼ独立した山塊に城跡はある

御存知足利将軍の城跡であるが、文献にもほとんど城跡としては登場して来ない。有名な中尾山城とは成立年代も異にすると思われ、こちらの方が山城としても古い形態を採っており相当風化も進んでいる。一城別郭と見受けられここでは便宜上中尾西城として紹介するが、城跡へは銀閣寺の北谷筋の中尾山登山口からすぐの朝鮮学校側の裏手に当たる南側倒木の多い荒地よりそのまま尾根を上る、この数段に渡る荒地も推察ではあるが随所に石垣跡が窺われ当時の屋敷跡の趣を残している。

最高所の主郭までは樹木も比較的少なく踏み跡を難なく上って行けるが、その間には郭跡はもちろんの事、土塁、縦堀、切岸、虎口跡などは明確に確認出来る。主郭周りの斜面上の郭跡に関しては地表が風化で相当荒れているため段差などは判別し難く自然と同化した状態になっている。最高所主郭には櫓台と思える土塁が東側の谷を背にして健在で、更にその下方には馬場跡にも見える広い空間があり巨大な土塁を伴っている。ここは城中一番の見応えのある郭跡で仰ぎ見る主郭切岸も更に素晴らしさに拍車をかけている。主郭より南東側の郭跡を下りて行くと丁度中尾山城との境目に当たる堀切に出会う、ここから尾根を上っていくと出郭を経由して中尾山城へ辿り着く事が出来る。

今回の訪城ルートでは中尾城の古い形態の城跡と本来の山城を順を追って見る事が出来、同時に両者の違いも把握する事も出来るので二重に楽しめる事は請け合いである。個人的な感想では風化中ではあるが縄張り妙味もあり、残存遺構にも迫力のあるものが多い西城の方に山城の醍醐味を感じる事が出来た。

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登城ルート

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城跡概念図

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朝鮮学校裏手の推定屋敷跡からの登山口

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推定屋敷跡の石垣跡

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西郭1の土塁虎口

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西郭の縦堀(二条)

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主郭櫓台土塁

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馬場跡か?巨大土塁見所

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